仙腸関節痛

仙腸関節痛の症例報告

仙腸関節痛とは

仙腸関節痛とは、骨盤の骨（腸骨）と背骨の下部にある仙骨をつなぐ仙腸関節に生じる痛みのことです。

この関節は体重を支え、歩行時の衝撃を吸収する重要な役割を担っており、わずかな動きしかしませんが、その微細な動きが損なわれると腰部やお尻、太ももなどに痛みが現れます。痛みは片側に現れることが多く、長時間の座位や立位、動作の開始時に特に強くなる特徴があります。

仙腸関節障害は世界中で慢性腰痛の一般的な病因とされており、有病率は10～33％と報告されています。日本における腰痛患者の約25％が仙腸関節由来の痛みとされ、脊椎疾患との合併が39％との報告もあり、決して珍しい疾患ではありません。

アスリートにおける仙腸関節由来の疼痛頻度は25.5％という報告もあり、特に中年女性や妊娠・出産経験のある女性に多く見られる傾向があります。しかし、診断の困難さから適切な治療を受けられていない潜在的な患者数は相当数存在すると推定されています。

仙腸関節痛を適切に治療せずに放置すると、まず日常生活において深刻な支障をきたすようになります。長時間の座位や立位が困難になることで仕事の効率が大幅に低下し、特に介護職や事務職などでは業務の継続が困難になる可能性があります。また、痛みをかばうために不自然な姿勢を取り続けることで、腰椎や股関節などの他の部位にも負担がかかり、二次的な痛みや機能障害を引き起こすリスクが高まります。

さらに症状が進行すると、慢性的な痛みにより睡眠障害や精神的なストレスが蓄積され、うつ病や不安障害などの精神的な疾患を併発する危険性があります。最悪の場合、痛みのために外出や社会活動を避けるようになり、筋力低下や体力の衰えが進行し、完全に社会から孤立してしまう可能性もあります。

仙腸関節痛の原因

開院以来、当院には仙腸関節痛でお困りの方が多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、仙腸関節痛の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

次のようなものが仙腸関節痛の原因として挙げられます。

仙腸関節痛はこれらの複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

当院にも仙腸関節痛でお困りの方が多く来院されますが、病院で検査を受けても「異常なし」と言われてしまうケースは少なくありません。だからこそ、根本改善のためには、筋肉や内臓、身体のバランス、自律神経の状態など、東洋医学の視点から身体全体を丁寧にみていく検査が重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

仙腸関節痛でお悩みなら、充実した検査と豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

医療機関とはここが違います

仙腸関節痛の場合、医療機関では以下の治療法が一般的です。

薬物療法

薬物療法は症状の一時的な緩和には効果がありますが、根本的な原因の解決にはならず、長期間の服用により胃腸障害や肝機能障害などの副作用が現れるリスクがあります。また、薬の効果が切れると症状が再発することが多く、根本的な治癒を目指すものではありません。

仙腸関節ブロック注射

ブロック注射は効果的な治療法ですが、効果の持続期間が限定的で定期的な治療が必要になります。また、注射時の痛みや感染のリスク、まれに血管や神経損傷などの合併症が生じる可能性があり、根本的な体質改善ではなく対症療法にとどまります。

物理療法

物理療法は一時的な症状緩和には効果がありますが、根本的な治療効果は限定的で、継続的な治療が必要になることが多いです。また、効果には個人差があり、すべての患者さんに有効というわけではありません。

AKA-博田法

AKA-博田法は効果的な治療法ですが、修得の難しい技術であるため、正しい方法で行わないと症状を悪化させる可能性があります。また、認定された医師が限られているため、適切な治療を受けられる機会が制限される場合があります。

仙腸関節痛を改善するために

仙腸関節痛を改善するためには、まず症状の原因を詳しく分析することが重要です。単なる骨盤の歪みの問題だけでなく、さまざまな要因が関わっている場合が多く見られます。

だからこそ、仙腸関節痛の根本改善を目指すには、原因を正しく見極めることが欠かせません。的外れな対処を続けていても、症状の改善は難しいのです。

当院では、仙腸関節痛の原因を 内因性ストレス・外因性ストレス・その他のストレス の観点から多角的に分析します。

内因性ストレス（喜・怒・憂・思・悲・恐・驚といった感情の影響）、外因性ストレス（気候や環境要因）、さらには暴飲暴食や過労などの生活習慣も考慮し、根本的な改善を目指します。

過去の改善事例と照らし合わせながら、一人ひとりに最適な施術プランをご提案し、最短での回復をサポートします。

当院の特徴

当院では 国家資格を持つ鍼灸師が施術を担当し、専門的な知識と技術で患者様の症状に向き合います。施術は優しいツボ治療 を中心に行い、身体への負担を最小限に抑えながら、自然な回復を促します。

また、無理に強い刺激を与えずに効果を引き出す施術を大切にしており、鍼が初めての方や刺激が苦手な方にも安心して受けていただけます。

症状の根本原因を見極め、適切な施術を行うことで、身体のバランスを整え、不調の改善を目指します。

当院で仙腸関節痛が改善する理由

30年で17万人以上の施術実績が、その効果を裏付けています。

仙腸関節痛の多くは、身体的・精神的・社会的・化学的など、さまざまなストレスが関係しています。

当院では、寿楽堂独自の気診を用いた鍼灸整体施術により、こころと身体の両面を施術し、症状の根本改善を目指します。

仙腸関節痛のQ＆A

仙腸関節痛は自然に治りますか？

仙腸関節の微小な不適合による機能障害が原因の場合、適切な治療により改善が期待できます。しかし、放置すると慢性化しやすいため、東洋医学的なアプローチによる根本的な体質改善が重要です。

仙腸関節痛の人がやってはいけないことは？

長時間の同一姿勢、中腰での作業、足を組んで座ること、片足重心での立位、無理な運動やストレッチは症状を悪化させる可能性があります。安静を心がけることが重要です。

仙腸関節痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いは何ですか？

仙腸関節痛は骨盤の関節の問題で片側のお尻や太ももに痛みが現れ、腰椎椎間板ヘルニアは背骨の椎間板の問題で下肢に放散痛や痺れが現れることが多いです。

仙腸関節痛の症状が悪化する要因は何ですか？

長時間の同一姿勢、中腰での作業、精神的ストレス、睡眠不足、冷えや血行不良、無理な運動などが主な悪化要因です。規則正しい生活習慣と体を温めることが重要です。

妊娠・出産と仙腸関節痛の関係はありますか？

妊娠中は仙腸関節周囲の靭帯が緩み、出産後も靭帯が緩んだままになることで仙腸関節痛を引き起こすことがあります。産後の女性に多く見られる症状の一つです。

仙腸関節痛が改善せずに悩んでいた皆さまも、当院で鍼灸気功整体の施術を受けて、このような変化がありました。

当院では、仙腸関節痛の方に対し、全身のバランスを整える施術を行い、日常生活の質の向上をサポートしています。鍼灸整体の施術により、身体の巡りを整え、自然な回復を促すことで、症状の軽減を目指します。

仙腸関節痛でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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