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アルコール摂取後の肩こりはなぜ起こる?飲酒と首・肩の痛みの原因と対処法

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年末年始やお正月が近づくと、飲み会の機会がぐっと増えますよね。楽しい時間を過ごした翌日、首から肩にかけての重さや痛みに悩まされる経験はありませんか。ただの飲み過ぎだと思って放っておくと、症状が慢性化してしまうこともあるのです

実は、飲んだ後に感じる身体の不調には、はっきりとした理由があります。30年間で17万人以上の方々を施術してきた経験から、その原因と具体的な対処法についてお伝えしたいと思います

目次

飲んだ翌日に首や肩が重くなる3つの理由

お酒を飲んだ翌日に感じる首や肩周辺の痛みには、身体の中で起きている明確な変化が関係しています。多くの方は単純に疲れや二日酔いだと考えがちですが、実際にはもっと複雑なメカニズムが働いているのです

血液の流れが変化することで筋肉への栄養供給が滞り、身体の水分バランスが崩れることで筋肉が硬くなります。さらに内臓の疲労が全身に影響を及ぼすことで、首や肩という特定の部位に症状が現れやすくなるのです

体内の水分が奪われて起こる筋肉の硬直

飲んでいるときにトイレが近くなるのは、誰もが経験することでしょう。これは利尿作用によって身体から水分が過剰に排出されている証拠です。身体の水分が失われると血液の濃度が高まり、いわゆるドロドロの状態になります

この状態では血液が身体の隅々まで届きにくくなり、筋肉に必要な酸素や栄養が不足してしまいます。特に首や肩の筋肉は日常的にも負担がかかりやすく、デスクワークやスマートフォンの使用で常に緊張を強いられています

水分不足によって筋肉内の柔軟性が失われると、通常よりも強い違和感や痛みとして現れます。筋繊維そのものが硬くなることで、動かしたときの引っかかりや重だるさを感じやすくなるのです

肝臓への負担が引き起こす血行不良

飲んだものを分解するために、肝臓はフル稼働で働き続けます。この分解過程で発生するアセトアルデヒドという物質が、実は筋肉の回復を妨げる厄介な存在なのです。肝臓に大きな負担がかかると、全身の血液循環にも悪影響が及びます

血行が悪くなると、筋肉が必要とする酸素や栄養素を十分に受け取れません。同時に筋肉内に蓄積された老廃物や疲労物質も排出されにくくなり、この悪循環が首や肩に痛みやこりを引き起こします

特に日本人の約半数は、アセトアルデヒドを効率よく分解できない体質です。そのため適量と思われる飲酒量でも、翌日に不調を感じやすい傾向があります。自分の体質を知ることも大切なのです

姿勢の崩れによる筋肉への過度な負担

飲んでいる最中や飲んだ後は、身体がリラックスしすぎて無意識に姿勢が崩れやすくなります。居酒屋での座りっぱなしの状態や、帰宅後にソファで不自然な姿勢のまま過ごすことは珍しくありません

このような姿勢の崩れは、首や肩の筋肉に通常以上の負担をかけます。さらに筋肉の緊張を調整する神経の働きが鈍くなるため、楽な姿勢をとっているつもりでも実際には筋肉が過度に引き伸ばされている状態が続くのです

原因身体への影響現れる症状
水分不足血液がドロドロになり循環が悪化筋肉の硬直、重だるさ
肝臓の疲労アセトアルデヒドの蓄積筋肉痛、疲労感の持続
姿勢の崩れ特定部位への過度な負担首や肩の痛み、こり

東洋医学が教える飲酒と身体の深い関係

東洋医学では、お酒は陽性の性質を持つものとして扱われてきました。適量であれば身体を温め、気血の巡りを良くする効果があるとされています。しかし度を超えた飲酒は、身体にとって好ましくない状態を生み出すと考えられているのです

30年以上の臨床経験の中で、この東洋医学の考え方が現代の身体の不調にも当てはまることを実感してきました。西洋医学とは異なる視点から身体を捉えることで、症状の根本原因が見えてくることがあります

肝の疲れが首や肩に現れるメカニズム

東洋医学における「肝」は、西洋医学の肝臓とは少し意味が異なります。肝は気血の流れをスムーズにし、感情のコントロールにも関わる重要な臓器とされています。過度な飲酒によって肝の働きが低下すると、気血の流れが滞ります

その結果、イライラや頭痛、そして首や肩のこりといった症状として現れるのです。興味深いことに、肝の不調は身体の特定の部位に関連痛として現れる傾向があります。特に首筋から肩甲骨周辺にかけての領域は、肝の経絡が通る場所なのです

肝に負担がかかると真っ先に症状が出やすい部位であり、飲酒習慣のある方で肩こりが慢性化しているケースが多く見られます。身体は正直で、負担がかかっている場所を教えてくれているのです

湿熱という身体の状態と筋肉の関係

湿熱とは、身体の中に余分な水分と熱が溜まった状態を指します。飲み過ぎは、まさにこの湿熱を作り出す代表的な原因です。湿熱が身体に蓄積すると、筋肉や関節の動きが悪くなり、重だるさや痛みを感じやすくなります

また湿熱体質の方は、舌の苔が厚くなったり口の中が粘つく感覚があったりします。このような状態では、いくらマッサージや湿布で表面的にケアしても根本的な改善には至りません。身体の内側から湿熱を取り除き、気血の巡りを整えることが重要になります

  • 身体が重だるく感じる
  • 朝起きても疲れが取れない
  • 舌の苔が厚く黄色っぽい
  • 口の中が粘つく
  • 関節の動きが悪い

これらの症状に心当たりがある場合は、湿熱が身体に溜まっている可能性があります

飲んだ後の痛みを和らげる具体的な対処法

飲み会の翌日に感じる首や肩の痛みは、放っておくと慢性化する可能性があります。早めの対処が症状の悪化を防ぐ鍵となります。ここでは自宅で実践できる具体的な方法をお伝えします

日常生活の中で取り入れやすい方法ばかりですので、ぜひ試してみてください。ただし症状が繰り返す場合は、身体の根本的なバランスが崩れているサインかもしれません

水分補給のタイミングと量

飲んでいる最中から水分を摂取する習慣をつけることが何よりも重要です。お酒を飲みながら水やお茶を一緒に飲むことで、身体の水分バランスを保つことができます。目安としては、飲んだお酒の量と同じくらいの水分を摂ることが推奨されます

翌朝も起きてすぐに常温の水をコップ1杯飲むことで、血液の濃度を下げられます。冷たい水は胃腸に負担をかけるため、できれば常温か白湯がおすすめです。カリウムを多く含むバナナやアボカドを食べることで、身体の水分バランスを整える助けになります

軽い動きで筋肉をほぐす方法

筋肉が硬くなっている状態では、無理な運動は逆効果です。ゆっくりと首を回したり、肩を上下に動かしたりする程度の軽い動きから始めましょう。深呼吸をしながら行うと、より効果的に筋肉の緊張がほぐれます

患部を温めることも血行促進につながります。ホットタオルを首の後ろに当てたり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったりすることで、筋肉の緊張が和らぎます。ただし炎症がある場合は冷やす方が適切なこともあるため、状態を見極めることが大切です

効果的なツボを刺激するセルフケア

東洋医学のツボを刺激することで、気血の流れを改善できます。首や肩の痛みに効果的なツボとしては、後頭部の髪の生え際にある風池というツボがあります。また肩の筋肉の盛り上がった部分にある肩井というツボも効果的です

これらのツボを指の腹で優しく押すだけでも、筋肉の緊張が和らぎます。痛気持ちいい程度の強さで、5秒間押してゆっくり離すという動作を数回繰り返すと良いでしょう。ただしセルフケアには限界があり、慢性化した症状には専門的な施術が必要になります

  1. 飲酒中から水分補給を意識する
  2. 翌朝は常温の水をコップ1杯飲む
  3. 軽いストレッチで筋肉をほぐす
  4. 温めるケアで血行を促進する
  5. 効果的なツボを優しく刺激する

慢性化する前に知っておきたい身体のサイン

飲んだ後の首や肩の痛みが繰り返し起こる場合、身体の根本的なバランスが崩れている可能性があります。一時的な対処法では改善せず、症状が慢性化してしまうこともあるのです

身体は常にサインを出しています。それを見逃さずに適切な対応をすることが、健康を保つ秘訣です。特に以下のような症状が続く場合は注意が必要です

慢性化のサインとなる症状

週に何度も飲む習慣がある方で、毎回のように首や肩の痛みを感じるようであれば、身体が悲鳴を上げているサインかもしれません。痛みの頻度が増えたり、痛む場所が広がったりしている場合も要注意です

また朝起きたときから既に首や肩が重く感じる、少し動かすだけで痛みが走る、頭痛やめまいも伴うようになったという場合は、症状が進行している可能性があります。自律神経の乱れや内臓の疲労が背景にあることも少なくありません

注意すべき症状身体の状態
毎回飲むたびに痛みが出る肝臓や血液循環の慢性的な問題
痛む範囲が広がってきた筋肉の緊張が連鎖している
朝から既に痛みがある睡眠中も筋肉が休めていない
頭痛やめまいも伴う自律神経の乱れの可能性

根本から整える東洋医学のアプローチ

表面的な症状だけでなく、身体の内側から整えることが大切です。東洋医学では、症状が現れている場所だけでなく、その原因となっている臓器や経絡の状態を重視します

気診という検査方法を用いることで、身体のどの部分にエネルギーの滞りがあるのかを正確に把握できます。飲酒後の肩こりの場合、肝臓の疲労や自律神経の乱れが隠れた原因であることが多いのです

原因を特定することで、単なる肩のマッサージではなく、肝臓の働きを助けるツボや自律神経を整えるツボへの施術が可能になります。この個別化されたアプローチが、症状の根本改善につながります

飲む機会が多い方へ伝えたい身体との向き合い方

仕事の付き合いや大切な人との時間を楽しむために、お酒は欠かせないという方も多いでしょう。お酒は人とのコミュニケーションを豊かにしてくれる一方で、身体への影響を無視することはできません

大切なのは、自分の身体の声に耳を傾けることです。飲んだ後の首や肩の痛みは、身体からの「休息が必要」というサインかもしれません。痛みを我慢したり湿布だけで対処したりしていると、症状が慢性化してしまう恐れがあります

上手な飲み方と身体のケア

飲む前に何か食べておくことで、アルコールの吸収速度を緩やかにできます。空腹での飲酒は肝臓への負担が大きくなるため、避けた方が良いでしょう。また飲むペースをゆっくりにすることも、身体への負担を軽減する方法の一つです

週に数日は休肝日を設けることで、肝臓が回復する時間を確保できます。身体は思っている以上に正直で、無理を続けると必ず症状となって現れます。自分の身体と対話しながら、上手にお酒と付き合っていくことが大切です

専門家に相談することの大切さ

セルフケアで改善が見られない場合や、症状が繰り返す場合は、専門家に相談することをおすすめします。東洋医学の視点から身体全体のバランスを整えることで、痛みの根本原因にアプローチできます

鍼灸気功整体では、こころと身体を同時に癒すことを大切にしています。飲み会の翌日に感じる不調を「仕方ない」と諦めず、一度相談してみてはいかがでしょうか。身体の声に応えてあげることが、何よりも大切です

明るく前向きな日々を送るために、痛みを我慢せず適切なケアを受けることが健康への近道です

首や肩の痛み、自律神経の乱れ、慢性的な身体の不調など、さまざまな症状に対応しています。お一人お一人の状態に合わせた施術をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。


院長:泉

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富山県射水市八幡町2-13-2
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