
院長:泉お気軽にご相談ください!


夜中に突然、足の甲がつって目が覚めたことはありませんか?あるいは、靴を履こうとした瞬間にピリッと痛みが走って、思わず動けなくなってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
足の甲がつる症状は、ふくらはぎがつるのとは少し違った感覚があり、甲の部分に独特の強い痛みを感じます。特に繰り返し起こると、「もしかして病気のサイン?」と心配になる方もいらっしゃるでしょう。
私のところにも、就寝中や運動後に足の甲がつって困っているという相談が多く寄せられます。実は、この症状には明確な原因があり、適切な対処法と予防法を知ることで改善できるケースがほとんどなんですよ。


30年の臨床経験から、足の甲がつる症状は身体からの大切なサインだと感じています
足の甲には、指を持ち上げたり動かしたりするための複数の筋肉が通っています。これらの筋肉が意思とは関係なく突然収縮してしまうのが「つる」という状態です。医学的には筋痙攣や筋クランプと呼ばれ、筋肉が異常に緊張して硬直することで、あの激しい痛みが生じるんですね。
足の裏やふくらはぎと比べて、甲の部分は筋肉量が少なく薄いため、一度つると痛みを強く感じやすい特徴があります。また、甲の筋肉は日常的にあまり意識して使われることが少ないため、血行不良や筋力低下の影響を受けやすいとも言えます。
足の甲がつる原因はひとつではなく、いくつかの要因が重なって起こることが多いです。東洋医学の視点も交えながら、代表的な原因を見ていきましょう。
最も多い原因のひとつが血行不良です。特に女性に多く見られますが、身体の末端である足先は血液が届きにくく、冷えやすい部位でもあります。血液循環が悪くなると、筋肉に必要な酸素や栄養が十分に届かず、老廃物も溜まりやすくなります。
夏場のエアコンによる冷えや、冬場の寒さで足が冷たくなっている時につりやすいのは、まさにこの血行不良が関係しているんですね。東洋医学では、冷えは「気血の巡り」を滞らせる大きな要因と考えられており、足がつる症状の根本原因とも捉えています。
筋肉が正常に働くためには、カルシウムやマグネシウム、カリウムといったミネラルが必要です。これらのミネラルは筋肉の収縮と弛緩をコントロールしており、バランスが崩れると筋肉が異常に収縮してつりやすくなります。
汗をかく夏場や運動後、あるいは普段から水分摂取が少ない方は、体内の水分とともにミネラルも失われています。また、利尿剤を服用している方や、お酒をよく飲まれる方も、ミネラルバランスが乱れやすい傾向があります。就寝中につりやすいのは、睡眠中に汗で水分が失われることも関係しているんですよ。
急に運動をしたり、普段使わない筋肉を使ったりすると、筋肉疲労が蓄積して足がつりやすくなります。登山やランニング、久しぶりのスポーツなどで、運動中や運動後に足の甲がつった経験がある方も多いでしょう。
一方で、運動不足による筋力低下も大きな原因になります。筋肉量が減少すると血液を心臓に戻すポンプ機能が弱まり、血行不良につながります。デスクワークが中心で座りっぱなしの生活を続けていると、足の筋肉が衰えて、ちょっとした刺激でつりやすい状態になってしまうんですね。
腰や骨盤の歪みによって神経が圧迫されると、足先までの神経伝達がうまくいかず、筋肉が誤作動を起こすことがあります。特に長時間同じ姿勢でいたり、足を組む癖があったりすると、神経や血管が圧迫されて足がつりやすくなります。
また、きつい靴やヒールの高い靴を長時間履いていると、足の甲の筋肉や神経に負担がかかり、つりやすい状態を作ってしまいます。足の形に合わない靴は、知らず知らずのうちに筋肉を緊張させているんですよ。
意外に思われるかもしれませんが、精神的なストレスも足がつる原因になります。ストレスが続くと自律神経のバランスが崩れ、血管が収縮して血行が悪くなったり、筋肉が緊張しやすくなったりします。
東洋医学では、ストレスは「肝」という臓腑の働きを乱し、気血の流れを滞らせると考えます。肝は筋肉とも深い関わりがあり、肝の機能が低下すると筋肉のこわばりや痙攣といった症状が現れやすくなるんですね。寝ても疲れが取れない、イライラしやすい、眠りが浅いといった症状がある方は、ストレスが原因で足がつっている可能性があります。


多くの場合、足の甲がつるのは一時的なもので心配ありませんが、中には病気が隠れているケースもあります。以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
週に何度もつる、毎日のようにつるという場合は、糖尿病や甲状腺機能低下症、腎臓病といった内科的な病気が原因の可能性があります。これらの病気では、ミネラルバランスの異常や神経障害が起こりやすく、足がつる症状が現れることがあるんですね。
足のしびれや強いむくみ、皮膚の色の変化などが一緒に起こる場合は、血管や神経の病気が疑われます。閉塞性動脈硬化症や深部静脈血栓症、腰椎椎間板ヘルニアなどの可能性もありますので、整形外科や循環器内科での検査が必要です。
降圧剤、利尿剤、脂質異常症の薬などを服用している方は、副作用として足がつりやすくなることがあります。薬の影響が疑われる場合は、自己判断で薬をやめるのではなく、必ず主治医に相談してくださいね。
実際に足の甲がつってしまった時、どう対処すればいいのでしょうか。痛みを和らげる即効性のある方法をご紹介します。
つった部分の筋肉をゆっくりと伸ばすことが最も効果的です。足の甲がつった場合は、座った状態で手を使って足の指を優しく手前に引き寄せ、甲の筋肉を伸ばしてあげましょう。勢いよく引っ張ると筋肉を痛めることがあるので、じわじわと時間をかけて伸ばすのがポイントです。
痛みが落ち着いたら、温めて血行を良くすることが大切です。お湯で濡らしたタオルを当てたり、足湯をしたりして、筋肉の緊張をほぐしてあげましょう。温めることで、収縮した筋肉がリラックスし、痛みも和らぎやすくなります。
つった部分を優しくさすったり、足の裏から足首、ふくらはぎに向かって軽くマッサージしたりすると、血液やリンパの流れが良くなります。強く揉むと筋肉を傷めることがあるので、気持ちいいと感じる程度の力で行いましょう。
つらい症状を繰り返さないためには、日常生活での予防が何より大切です。今日からできる予防法をお伝えしますね。
1日に1.5リットルから2リットルを目安に、こまめに水分を摂取しましょう。一度にたくさん飲むのではなく、少しずつ回数を分けて飲むのが効果的です。特に起床時、運動前後、入浴前後、就寝前は意識して水を飲むようにしてください。
マグネシウムが豊富な海藻類、ナッツ類、大豆製品、カルシウムが多い乳製品や小魚、カリウムを含むバナナや芋類などを積極的に摂りましょう。バランスの良い食事を心がけることで、自然とミネラルバランスが整ってきます。お酒を飲む機会が多い方は、おつまみにナッツや枝豆を選ぶのもおすすめですよ。
ウォーキングや軽いストレッチなど、無理のない範囲で身体を動かす習慣をつけましょう。特に就寝前に足のストレッチをすると、夜間のつりを予防できます。足の指をグーパーと動かしたり、足首を回したりするだけでも血行が良くなり、筋肉がほぐれます。
夏場のエアコンによる冷えには、靴下を履いたりレッグウォーマーを使ったりして足元を温めましょう。冬場は湯船にゆっくり浸かって身体の芯から温まることが大切です。シャワーだけで済ませると身体が十分に温まらず、血行不良の原因になってしまいます。
足のサイズに合った靴、つま先に適度なゆとりがある靴を選びましょう。特に女性の方は、ヒールの高い靴を長時間履くのは避け、職場では履き替えるなどの工夫をすると良いですね。靴選びひとつで足の負担が大きく変わります。
東洋医学では、足がつる症状は身体全体のバランスの乱れから起こると考えます。特に関係が深いのが「肝」と「腎」という臓腑です。
肝は血を貯蔵し、筋肉に栄養を与える働きがあります。ストレスや過労で肝の働きが弱まると、筋肉に十分な血が届かず、つりやすくなります。また、腎は生命エネルギーの源であり、骨や筋肉の成長と維持に関わっています。加齢や疲労で腎の機能が低下すると、筋力が衰えて足がつりやすくなるんですね。
当院では、気診という独自の検査法で身体のどの部分にエネルギーの滞りがあるかを見極め、ツボを使った鍼灸施術で気血の流れを整えていきます。肝や腎の働きを高めることで、つりにくい身体づくりをサポートしています。実際に、繰り返し足がつって困っていた方が、施術を重ねるうちにつらなくなったとおっしゃるケースは少なくありません。
当院では、足の甲がつる症状に対して、西洋医学的な視点と東洋医学的な視点の両方から原因を探り、根本的な改善を目指しています。
まず初回のカウンセリングと検査で、あなたの身体とこころの状態を詳しく把握します。唾液によるストレス検査や気診によって、自律神経のバランス、血液循環の状態、エネルギーの滞りなどを確認していきます。その上で、あなたに最適なツボを選び、髪の毛ほどの細さの鍼を使った優しい施術を行います。
施術では、血行を促進し、筋肉の緊張をほぐし、自律神経のバランスを整えることに重点を置きます。肝や腎といった臓腑の働きを高めることで、つりにくい体質へと導いていくんですね。痛みを伴わない優しい施術なので、鍼が初めての方や痛みに敏感な方でも安心して受けていただけます。
また、施術だけでなく、日常生活でのセルフケアのアドバイスもさせていただいています。食事、運動、ストレッチ、生活習慣の見直しなど、ご自身でできる予防法を一緒に考えていきましょう。
足の甲がつる症状は、血行不良、水分・ミネラル不足、筋肉疲労、ストレスなど、さまざまな原因が重なって起こります。多くの場合は生活習慣を見直すことで改善できますが、頻繁に繰り返す場合やしびれなどの症状を伴う場合は、病気が隠れている可能性もありますので注意が必要です。
つった時には慌てずに、ゆっくりとストレッチをして筋肉を伸ばし、温めて血行を促すことが大切です。そして何より、日頃から水分補給、バランスの良い食事、適度な運動、身体を冷やさない工夫を心がけることで、つりにくい身体を作っていきましょう。
東洋医学の視点から見ると、足がつる症状は身体が発する大切なサインです。身体のバランスが崩れていることを教えてくれているんですね。症状を抑え込むだけでなく、根本から身体を整えることが、本当の意味での健康につながります。
もし、繰り返すつりの症状でお困りでしたら、一人で悩まずにいつでもご相談ください。30年の臨床経験と東洋医学の知恵を活かして、あなたの身体とこころが元気になるよう全力でサポートさせていただきます。つらい症状から解放されて、快適な毎日を送れるよう、一緒に取り組んでいきましょう。