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しゃがめない膝の痛み、5つの原因を鍼灸師が解説

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ある日ふと気づいたら、床のものを拾おうとしゃがんだ瞬間に「ズキッ」と膝の痛みが走った、なんてことはありませんか。

最初は「疲れかな」と思っていたのに、何週間経っても改善せず、むしろ日常のちょっとした動作のたびに気になってきた…そんな方がとても多いんです。

この記事では、膝に痛みを感じてしゃがむことが難しくなってきた方に向けて、その背景にある原因や、体への向き合い方についてお伝えしていきます。約30年で17万人以上の施術に携わってきた経験をもとに、東洋医学の視点も交えながら、わかりやすくお話ししますね。

院長:泉

膝の痛みで「しゃがめない」という悩みは、見た目にはわかりにくいぶん、まわりに理解されにくいことも多いですよね。でも、放っておくと日常生活がどんどん不便になってしまうことも。まずは原因を知ることが、改善への第一歩だと思っています

しゃがむときに膝が痛くなる、その理由

膝の痛みを感じてしゃがむことが難しくなっている場合、いくつかの原因が考えられます。ひとくちに「膝が痛い」といっても、痛みの場所や出るタイミング、症状の経緯によって、その背景にある問題はまったく異なります。まずは、よく見られる原因をひとつひとつ丁寧に見ていきましょう。

変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)

中高年の方、とくに50代以降の女性に多く見られるのが、この変形性膝関節症です。膝の軟骨が少しずつすり減ることで、関節の骨同士が摩擦を起こし、炎症や痛みが生じます。

特徴的なのは、動き始めの最初の一歩や、しゃがみ込む動作のときに痛みが強くなる点です。進行すると膝が内側に曲がるO脚になりやすく、歩行にも影響が出てきます。加齢だけでなく、体重の増加や筋力の低下も大きな要因のひとつとされています。

半月板損傷(はんげつばんそんしょう)

膝の内部には、クッションの役割を果たす「半月板」という軟骨組織があります。スポーツや転倒などの外傷で傷つくこともありますが、加齢による変性でもダメージを受けることがあります。

しゃがんだり正座をしたりするときに、膝の内側や外側にズキズキとした痛みが出るのが特徴です。ひっかかり感や、膝が「ロック」したように動かなくなる感覚がある場合は、半月板へのダメージを疑う必要があります。

鵞足炎(がそくえん)

膝の内側やや下あたりに痛みがある場合は、鵞足炎が関係していることがあります。ふとももの内側の筋肉がスネの骨に付着する「鵞足」という部分が炎症を起こす状態で、ウォーキングや階段の上り下りが習慣になっている方にも起こりやすいです。

しゃがむ・立ち上がる・歩くといった日常動作で痛みが出ることが多く、気づかずに無理を続けていると慢性化してしまう場合があります。

膝蓋腱炎(しつがいけんえん)・ジャンパー膝

膝のお皿(膝蓋骨)の下あたりに痛みが集中する場合、膝蓋腱炎が疑われます。バレーボールやバスケットボールなど跳躍を伴うスポーツをされている方や、立ち仕事で膝に負担がかかりやすい方に多く見られます。

しゃがんだり膝を深く曲げたりする動作で痛みが強くなるため、日常的に膝を酷使している方は早めにケアを始めることが大切です。

靭帯損傷・関節水腫

膝の靭帯(じんたい)が傷ついたり、関節内に水(関節液)が過剰に溜まったりする状態でも、膝が曲がりにくくなり、しゃがもうとすると強い痛みを感じることがあります。膝がパンパンに腫れて熱を持つような状態になっているなら、要注意です。

東洋医学から見た膝の痛みの本質

西洋医学では、画像検査や触診などで膝の構造的な変化を確認しながら診断を進めます。一方、東洋医学では膝の痛みを「腎(じん)」や「肝(かん)」のエネルギーの低下と深く関わるものとして捉えます。膝は「腎」が管る部位とされており、腎のエネルギーが弱まると、膝周辺の組織が養われにくくなり、痛みや動きの制限が生じやすくなると考えます。

30年の臨床経験のなかで感じてきたのは、膝の痛みを抱える方の多くが、冷えや疲労の蓄積、そして強いストレスを長期間にわたって抱えているという共通点です。体の特定の部位だけを診るのではなく、心と身体全体のバランスを整えるという視点が、根本的な改善につながると感じています。

こんな症状が出たら早めに対処を

膝の違和感や痛みには、早めに対処したほうがよいサインがいくつかあります。次のような状態が続く場合は、放置せずに専門家に相談することをおすすめします。

  • 2〜3週間以上、しゃがむたびに膝に痛みが出る
  • 膝が腫れて熱を持っている
  • 歩いているときや階段の昇り降りでも痛みが出る
  • 膝がガクッとした感覚や引っかかりを繰り返す
  • 安静にしていても痛みが続く

これらのうちひとつでも当てはまるようであれば、「そのうち治るだろう」と先送りにせず、しっかりと原因を調べることが大切です。症状が軽いうちに対処することで、回復の早さが大きく変わります。

自宅でできる膝のセルフケア

痛みが軽度で急性の炎症がない場合には、日常生活のなかで無理なくケアを続けることも助けになります。ただし、痛みが強い時期や腫れがある場合は、無理に動かさないことが原則です。

太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛える

膝関節を守るうえで欠かせないのが、太ももの前面にある大腿四頭筋の筋力です。この筋肉が弱まると、膝関節への負担が直接大きくなってしまいます。椅子に座ったまま片足をゆっくり上げて5秒キープする「レッグレイズ」は、膝に負担をかけずにできるので取り入れやすいです。

ふくらはぎと太もも裏のストレッチ

膝の動きに関わる筋肉は、太ももの前後とふくらはぎに広がっています。これらが硬くなると、膝の可動域が狭まり、しゃがむ動作で無理な力がかかりやすくなります。入浴後など体が温まったタイミングで、ゆっくりと筋肉を伸ばす習慣をつけてみてください。

冷やさない・温める習慣

慢性的な膝の痛みには、冷えが大きく影響することがあります。急性の炎症(腫れ・熱感がある状態)には冷却が有効ですが、慢性期には温めることで血流を促進し、組織の回復を助けます。膝を冷やさないようにサポーターを活用したり、就寝前に温かいお湯にゆっくり浸かったりする習慣も、東洋医学的にとても理にかなっています。

鍼灸・整体で膝の痛みにアプローチする

西洋医学的な処置と並行して、鍼灸や整体を取り入れることで、より根本的な改善を目指すことができます。当院では、気診(筋反射テスト)を用いてお体の状態を細かく検査し、その方一人ひとりに合ったツボを見つけて施術を行っています。

膝の痛みに対しては、膝まわりの局所的なアプローチだけでなく、腎経・肝経など膝と深いつながりを持つ経絡のバランスを整えることを重視しています。冷えやストレス、自律神経の乱れが膝の症状に影響していることも多く、心と体の両面から施術を行うことで、症状の改善だけでなく再発の予防にもつながります。

「もう年だから仕方ない」とあきらめる前に、ぜひ一度ご相談ください。30年の臨床のなかで、多くの方が膝の痛みを改善し、しゃがめるようになった喜びを話してくださっています。あなたのお体の状態を一緒に確認させていただきながら、最善のサポートをしていきます。

一人で抱え込まず、どうかお気軽にご相談ください。きっとあなたのお力になれると思っています。


院長:泉

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