東洋医学と西洋医学の違い：鍼灸の立ち位置とは？

1. 東洋医学と西洋医学の基本的な考え方の違い

医療には大きく分けて「東洋医学」と「西洋医学」の二つの流れがあります。それぞれの医学は発展してきた背景が異なり、治療の考え方も異なります。

西洋医学の特徴

• 体を細かく分けて分析し、病気の原因を特定する「部分的なアプローチ」
• 科学的なデータに基づく診断や投薬、手術による治療
• 痛みや症状をすぐに抑える即効性のある治療が中心

東洋医学の特徴

• 体全体を一つのシステムとしてとらえる「全体的なアプローチ」
• 気（エネルギー）や血（けつ）、経絡（けいらく）といった概念を重視
• 体のバランスを整え、自然治癒力を高める治療が中心

2. 鍼灸の立ち位置 – 東洋医学と西洋医学の架け橋

近年、鍼灸は西洋医学と東洋医学の中間に位置する医療として注目されています。WHO（世界保健機関）も鍼灸の有効性を認め、多くの疾患に対して鍼灸治療が活用されています。

特に、不妊治療・自律神経失調症・慢性痛など、西洋医学だけでは改善しにくい症状に対して、鍼灸が有効とされており、西洋医学では「原因不明」とされる症状でも、東洋医学の視点から見ると「気の流れの乱れ」や「体質の不調和」として説明できることが多くあります。

3. 鍼の本数が多い＝良い治療ではない

鍼灸と聞くと「たくさんの鍼を刺されるのでは？」と不安に思う方もいるかもしれない。しかし、当院では鍼を何十本も使わない、身体に優しい治療を心がけています。

当院の鍼灸の特徴

• 必要最小限の鍼で最大の効果を引き出す技術
• 極細の鍼を使用し、刺激を抑えた施術
• 深く刺さない優しい鍼でリラックスしながら治療

一部の施術では、多くの鍼を使うことで効果を高めようとする方法もあるが、当院では「刺激が少ないほど体に優しく、治療効果も高い」という考えに基づき、負担の少ない施術を行っています。

4. 当院での鍼灸治療 – 光山寺の癒しの空間で

当院は、新湊大仏と千体佛のある光山寺の敷地内にある。仏教には「心と体の調和を大切にする」という教えがあり、これは東洋医学の考え方とも共通しています。

鍼灸は単なる治療ではなく、心と体のバランスを整え、健康を取り戻すためのもの。光山寺の静寂な空間の中で、リラックスしながら施術を受けることで、心身ともに深い癒しを感じることができます。

5. まとめ – あなたに合った治療を

西洋医学と東洋医学、それぞれに得意な分野があります。大切なのは、「どちらか一方に偏る」のではなく、ご自身の体に合った治療を選ぶことです。

「痛みが続いているけど、病院では原因がわからない…」
「不調が続いているけど、薬に頼りたくない…」

そんな方は、ぜひ一度当院のやさしい鍼灸を体験してみてほしいと思っています。30年で17万人を治療してきた経験と知恵を活かし、こころと身体の両面から健康をサポートいたします。