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電磁波過敏症は精神病と違うの?症状の見分け方

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今日は少し繊細なテーマについて、正直にお話ししようと思います。「電磁波に過敏になっている」という症状で悩んでいる方、あるいは「家族がそう訴えているけれど、どう接すればいいのかわからない」というご家族の方、この記事はそんな方に向けて書いています。

電磁波過敏症に悩む方は、「精神病だと言われたけれど納得できない」「原因不明と言われ続けて、どこに相談すればいいかわからない」という状況に置かれていることがほとんどです。そのつらさ、私はよくわかります。

30年で17万人以上の施術をしてきた中で、似たような症状を持つ方を何人もみてきました。答えを急がず、まず一緒に「何が起きているのか」を整理していきましょう。

院長:泉

「電磁波のせいで体がおかしい」と感じている方に、精神科を勧めるだけでは解決しないことが多い。東洋医学では心と身体を切り離さず、根っこにある原因をみていきます。ぜひ最後まで読んでみてください

目次

「電磁波過敏症」とはどんな状態なのか

電磁波過敏症とは、スマートフォンやパソコン、Wi-Fiルーターなどの電磁波を発する機器の近くにいると、頭痛・めまい・吐き気・耳鳴り・不眠・集中力の低下といったさまざまな症状が現れる状態のことです。海外では「EHS(Electromagnetic Hypersensitivity)」とも呼ばれており、世界保健機関(WHO)もその存在を認識しています。

ただし、科学的には「電磁波そのものが直接これらの症状を引き起こす」というはっきりとした証拠は、現時点では確立されていません。だからといって、「気のせい」「症状は存在しない」ということには絶対になりません。症状は本物です。ただ、その原因の解釈が複雑だということです。

実際に症状を訴える方の多くは、複数の医療機関を受診しても「異常なし」と言われてきた経験を持っています。それがさらに不安やストレスを重ね、症状を悪化させるという悪循環に陥っていることも少なくありません。

「精神病」と言われることへの違和感はおかしくない

病院で「精神的なものです」「心療内科や精神科に行ってみてください」と言われたとき、「それは違う」と感じた方は多いのではないでしょうか。その違和感は、決しておかしくありません。

精神疾患の診断が一人歩きしてしまう問題

現代医学では、身体的な検査で異常が見つからない場合に「精神的なもの」という診断に傾きやすい傾向があります。しかし実際には、自律神経の乱れや気血の滞りが身体症状を引き起こしているケースが非常に多いのです。これは東洋医学の臨床では当たり前の認識ですが、西洋医学の検査では数値に出ないことがあります。

頭痛、めまい、耳鳴り、睡眠障害、集中力の低下。これらは統合失調症やうつ病の症状と一部重なる部分があることも事実です。だから医師が「精神疾患かもしれない」と判断することも理解はできます。でも、それだけで終わらせてはいけない。

東洋医学の視点から言えば、心と身体は分けて考えられないものです。「こころが乱れれば身体にも影響が出る」「身体が疲弊すれば心も揺らぐ」という考え方が根本にあります。どちらかだけを切り取って診断することには、限界があるのです。

「電磁波攻撃を受けている」という訴えについて

一方で、少し異なる訴えもあります。「誰かから電磁波で攻撃されている」「盗聴されている」というような内容です。これは電磁波過敏症とは区別して考える必要があります。

このような訴えがある場合、統合失調症や妄想性障害といった精神疾患の可能性を専門家に相談することが大切です。家族がそのような言動をするようになったとき、「精神科には絶対に連れて行けない」と決めつけるのではなく、まず専門家に相談できる環境を整えることが大事な一歩になります。これは決して「精神病扱いする」ことではなく、本人の苦しみに真剣に向き合うことです。

東洋医学から見た電磁波過敏症の本当の原因

さて、では東洋医学ではこの問題をどう捉えているのでしょうか。約30年の臨床経験をもとに、私なりの考えをお伝えします。

自律神経の乱れが根本にある

電磁波過敏症として訴えられる症状の多くは、自律神経の乱れと深く関係しています。自律神経とは、体温調節・血圧・消化・免疫など、私たちの意思とは無関係に体を動かし続けてくれる神経系のことです。この自律神経が乱れると、些細な刺激に対して過剰反応しやすくなります。

電磁波という刺激に対して、本来なら問題なく処理できるはずのものが、自律神経が疲弊している状態では「脅威」として感知されてしまうことがあります。これはアレルギーに近い仕組みで考えるとわかりやすいかもしれません。花粉そのものは毒ではないのに、免疫が過剰反応することで症状が出る、それと同じような構造です。

気血の滞りと臓腑の疲弊

東洋医学では、気(エネルギー)と血(血液を含む栄養物質の流れ)がスムーズに巡ることが健康の基本です。長期的なストレス、睡眠不足、食事の乱れ、感情の抑圧などが積み重なると、気血が滞り、臓腑(特に肝・腎・心)が疲弊していきます。

この状態になると、外からの刺激に対する防御力が下がり、頭痛・めまい・耳鳴り・不眠などが現れやすくなります。当院での気診(筋反射テスト)を用いた検査でも、こうした症状を持つ方の多くに、肝経や腎経の弱りが確認されることがほとんどです。

心理的な過敏反応(心因性の側面)

もう一つ正直にお伝えしたいことがあります。心理的な要因が症状を増幅させていることも、実際には少なくありません。「電磁波が怖い」という強い不安があると、電磁波に関連した状況に置かれたとき、身体がその不安に反応して症状を作り出すことがあります。これを「心因性の反応」と言いますが、これも「気のせい」ではなく、立派な身体症状です。

西洋医学がこれを「精神疾患」と結びつけがちなのはここです。ただ、東洋医学的に言えば、それも含めて「こころと身体の不均衡」として捉え、根っこから整えていくアプローチをします。

電磁波過敏症と紛らわしい疾患を整理する

どの状態に当てはまるかを見極めることが、適切なケアにつながります。以下のように整理すると理解しやすいです。

状態主な症状適切なアプローチ
電磁波過敏症(自律神経型)頭痛・めまい・不眠・倦怠感自律神経の調整、東洋医学的ケア
うつ病・不安障害気力低下・不眠・身体症状全般精神科・心療内科、並行して東洋医学
統合失調症・妄想性障害「攻撃されている」「監視されている」などの訴え精神科専門医への相談が必要
帯電障害・気血の滞りうつ症状と重なる疲労感・感覚過敏東洋医学的体質改善、鍼灸施術

大切なのは、「どれか一つ」に決めつけないことです。複数の要因が絡み合っていることがほとんどで、一面だけを見て判断するのは非常に危険です。

当院での施術アプローチ

富山寿楽堂では、電磁波過敏症の疑いで来院される方に対しても、まず丁寧なカウンセリングと気診検査から始めます。症状の背景にある自律神経の状態、気血の巡り、臓腑のエネルギーバランスを一人ひとり丁寧に確認していきます。

唾液ストレス検査で客観的な数値を確認

当院では唾液アミラーゼを使ったストレス検査を行っています。「自分がどのくらいのストレス状態にあるか」を数値で確認できるので、「気のせいではない」という客観的な証拠になることもあります。ストレス値が高い方ほど、感覚過敏が起きやすい状態にあることが多く、施術によってこの数値が改善していくことで、症状も落ち着いていくケースが多くあります。

気診を用いた原因特定と優しいツボ施術

気診(筋反射テスト)という独自の検査で、どの経絡・ツボにアプローチすべきかを特定します。その上で、髪の毛ほどの細さの鍼を使った優しい施術を行います。痛みはほとんどなく、施術後に「体がじんわり温かくなる」「頭がすっきりした」という感想をいただくことが多いです。

自律神経の調整、気血の巡りの改善、そして臓腑のエネルギー補充を同時に行うことで、感覚過敏の状態を根本から整えていきます。「何度病院に行っても改善しない」という方ほど、体の根っこに大きな疲弊が溜まっていることが多く、そこに働きかけることで変化が出てくることがよくあります。

家族として悩んでいる方へ

「電磁波が原因だ」と強く信じている家族を持つ方も、本当に苦しい立場にいると思います。「精神科に行こう」と言っても頑なに拒否される、でも症状は悪化している、どうすればいいかわからない、そんな状況ではないでしょうか。

そんなとき、「精神病だから」というアプローチではなく、「身体が疲れているから、東洋医学でケアしよう」という切り口のほうが受け入れてもらいやすいことがあります。鍼灸院であれば「怖い・恥ずかしい」というハードルが低く、まず身体から整えるという入り口として機能することが多いのです。もちろん、症状によっては精神科との連携が必要なケースもありますので、その場合はご相談ください。

「一人で抱え込まないで」が、私からのお願い

電磁波に関する不安や体の不調は、「おかしいと思われる」という恥ずかしさから、誰にも相談できずに孤立してしまう方が多いように感じます。でも、本当につらい思いをされているのは確かなことです。その苦しさを一人で抱え込まないでほしいと、心から思います。

答えはシンプルではないかもしれません。でも、30年間、さまざまな症状に向き合ってきた私の経験から言えるのは、「原因がわかれば、必ず道は開ける」ということです。精神疾患であっても、自律神経の乱れであっても、気血の滞りであっても、どんな状態であれ、東洋医学の視点からアプローチできることは必ずあります。どうか、一人で悩まないでください。気になることがあれば、まずお気軽にご相談ください。


院長:泉

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