
院長:泉お気軽にご相談ください!


こんにちは、富山寿楽堂鍼灸院・整体院の泉賢秀です。最近、便秘やお腹の張り、肌荒れなどでお悩みではありませんか。実は、こうした症状の多くは腸内環境の乱れと深く関係しています。
私たちの腸には100兆個以上もの腸内細菌が住んでおり、この腸内細菌のバランスが崩れると、さまざまな不調が現れてきます。そんな中で注目されているのが、断食による腸内環境の改善です。断食というと「つらい」「我慢」というイメージがあるかもしれませんが、最近では16時間断食やプチ断食など、無理なく続けられる方法が広まっています。
今回は、約30年間で17万人以上の方々に施術をしてきた経験から、断食と腸内環境の関係について、東洋医学と現代科学の両面からお伝えしていきますね。


腸内環境を整えることは、こころと身体の健康の土台となります
断食を行うと、腸内では驚くほど多くの変化が起こります。まず理解しておきたいのは、私たちが毎日食べている食事の消化吸収には、実はとても多くのエネルギーが使われているということです。断食をすることで消化器官が休まり、そのエネルギーが身体の修復や再生に使われるようになります。
特に注目したいのが、腸内細菌叢の多様性が高まるという変化です。腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌という3つのグループがバランスを保ちながら存在していますが、現代の食生活では悪玉菌が優位になりやすい傾向があります。断食によって一時的に食べ物の供給が止まると、腸内環境がリセットされ、善玉菌が増えやすい状態が作られるのです。
また、断食中は腸の粘膜が修復される時間も確保されます。日々の食事で傷ついた腸壁が修復されることで、腸のバリア機能が回復し、アレルギーや炎症を引き起こす物質が体内に入りにくくなります。これは東洋医学でいう「脾胃の気を整える」ことにも通じており、消化器系全体の機能が高まることを意味しています。
断食をすると善玉菌が増える理由には、いくつかのメカニズムがあります。食事を摂らない時間が長くなると、腸内では善玉菌のエサとなる短鎖脂肪酸という物質が産生されやすくなります。短鎖脂肪酸は、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の増殖を促進する働きがあるのです。
さらに、断食によって腸内のpH値が変化し、善玉菌にとって住みやすい環境が整います。悪玉菌は酸性環境を嫌う傾向があるため、自然と善玉菌優位の腸内フローラが形成されていくというわけです。これは当院で行っている気診検査でも、断食後の患者さまの身体の反応として確認できることがあります。
現代人の腸は、加工食品や添加物、ストレスなどによって慢性的な炎症状態にあることが少なくありません。断食を行うと、炎症を引き起こす物質の産生が減少し、腸の炎症反応が大幅に抑えられることが研究でも明らかになっています。
東洋医学では、腸の炎症は「湿熱」という状態として捉えられます。湿熱が溜まると、便秘や下痢、お腹の張りといった症状だけでなく、肌荒れや疲労感といった全身症状にもつながります。断食によってこの湿熱を取り除くことができれば、腸だけでなく全身の調子が整っていくのです。


腸内環境が整うと、その効果は腸だけにとどまりません。腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど、全身の健康に深く関わっている臓器です。ここでは、断食によって腸内環境が改善されることで得られる、さまざまな健康効果についてお話しします。
断食の効果として最も実感しやすいのが、便通の改善です。腸内環境が整うことで腸の蠕動運動が正常化し、便秘が解消されます。また、悪玉菌が減ることで腸内の腐敗物質も減少するため、下痢や軟便といった症状も改善されていきます。
当院にいらっしゃる患者さまの中にも、長年便秘に悩んでいた方が、プチ断食を取り入れたことで「毎朝快便になった」「お腹がすっきりして身体が軽くなった」と喜ばれることが多くあります。東洋医学的には、腸の気血の巡りが良くなることで、こうした変化が起こると考えられています。
実は、私たちの免疫細胞の約70%は腸に集中しています。腸内環境が整うことで、これらの免疫細胞が正常に働くようになり、風邪をひきにくくなったり、アレルギー症状が軽減されたりといった効果が期待できます。
断食によって腸のバリア機能が回復すると、有害物質や病原菌の侵入を防ぐ力も高まります。これは鍼灸施術で「衛気を高める」という考え方にも通じており、身体を外敵から守る防御力を強化することにつながります。
「肌は腸の鏡」という言葉があるように、腸内環境と肌の状態は密接に関係しています。腸内に老廃物や毒素が溜まっていると、それが血液を通じて全身に運ばれ、肌荒れやニキビといった形で現れます。断食で腸内環境を整えることで、こうした肌トラブルが改善されていくのです。
施術にいらっしゃる患者さまからも「断食を始めてから肌のトーンが明るくなった」「吹き出物が減った」というお声をよくいただきます。腸がきれいになると、顔色も良くなり、健康的な印象になっていくんですね。
断食は単なるカロリー制限ではなく、代謝機能そのものを改善する効果があります。腸内環境が整うことで、栄養の吸収効率が良くなり、余分な脂肪を溜め込みにくい体質へと変化していきます。また、断食中に分泌される成長ホルモンは、脂肪燃焼を促進する働きもあります。
特に内臓脂肪が気になる方には、断食による腸内環境の改善が大きな助けとなります。腸内細菌の中には、肥満を抑制する働きを持つ菌もおり、断食によってこれらの菌が増えることで、無理なく健康的な体重管理ができるようになるのです。
断食と聞くと「何日も食べない」というイメージがあるかもしれませんが、初めての方には16時間断食やプチ断食がおすすめです。これらは日常生活に無理なく取り入れられ、継続しやすいのが特徴です。
16時間断食は、1日のうち16時間は食事を摂らず、残りの8時間の間に食事をする方法です。例えば、夜8時に夕食を終えたら、翌日の正午まで食事を摂らないというスタイルです。睡眠時間を含めて計算するので、実際に我慢する時間は意外と短く感じられます。
この方法の良いところは、毎日続けなくても効果が得られる点です。週に2〜3回から始めて、慣れてきたら頻度を増やしていくという柔軟な取り組み方ができます。断食中は水やお茶、ブラックコーヒーなど、カロリーのない飲み物は摂取して構いません。
もう少ししっかりと腸内環境をリセットしたい方には、週末を利用した1日断食もおすすめです。金曜日の夕食を軽めにして、土曜日は水分だけで過ごし、日曜日の朝からゆっくり回復食を摂るという方法です。
断食中は、水分補給をしっかり行うことが重要です。水や白湯、ハーブティーなどをこまめに飲んで、体内の老廃物を排出しやすくしましょう。また、激しい運動は避け、ゆったりとした時間を過ごすことで、身体も心もリラックスできます。
断食後の回復食は、断食そのものと同じくらい大切です。いきなり普通の食事に戻すのではなく、お粥や具なしの味噌汁など、消化に良いものから少しずつ食べ始めましょう。回復食を丁寧に行うことで、腸内環境の改善効果がより長く持続します。
回復食の期間は、断食の期間と同じか、それより長めに取るのが理想的です。例えば1日断食をしたら、1〜2日かけてゆっくり通常の食事に戻していきます。この期間に和食中心の食事を心がけると、腸内の善玉菌がさらに増えやすくなります。
断食は多くの健康効果が期待できる方法ですが、すべての方に適しているわけではありません。正しく安全に実践するために、いくつかの注意点を理解しておくことが大切です。
以下のような方は、断食を避けるか、必ず医師や専門家に相談してから行うようにしてください。
また、体調が優れないときや、大事な予定がある日は断食を避けた方が賢明です。断食は身体に負担をかけることもあるため、ご自身の体調と相談しながら無理なく進めることが何より大切です。
初めて断食に挑戦する方は、まずは短時間から始めることをおすすめします。いきなり長時間の断食をすると、めまいや頭痛、吐き気といった症状が出ることがあります。16時間断食からスタートして、身体が慣れてきたら徐々に時間を延ばしていくのが理想的です。
断食中に強い空腹感や体調不良を感じたら、無理せず食事を摂るようにしてください。特に低血糖の症状(冷や汗、手の震え、強い空腹感など)が現れた場合は、すぐに糖分を摂取しましょう。断食は「頑張るもの」ではなく、「身体を整えるもの」という意識で取り組むことが大切です。
東洋医学では古くから、断食や少食が健康法として実践されてきました。私自身も医僧として、仏教の修行における断食の意義を深く理解しています。ここでは、東洋医学的な視点から、断食がなぜ身体に良いのかをお伝えします。
東洋医学では、健康の基本は「気血の巡り」にあると考えられています。食べ過ぎや偏った食生活は、気血の流れを滞らせ、さまざまな不調の原因となります。断食を行うことで、停滞していた気血の流れがスムーズになり、身体全体のバランスが整っていくのです。
当院の施術でも、気診を用いて患者さまの気の流れを確認していますが、断食を取り入れている方は、明らかに気の巡りが良くなっていることが分かります。特に消化器系に関わる脾経や胃経のバランスが改善されることで、全身の調子が上向いていくんですね。
東洋医学では、体内に溜まった「邪気」や「湿濁」を排出することが健康維持に欠かせないと考えられています。断食は、まさにこのデトックスを促進する最良の方法の一つです。食事を控えることで、身体は蓄積された老廃物や毒素の排出にエネルギーを集中できます。
特に現代人は、食品添加物や環境汚染物質など、体内に不要なものを溜め込みやすい環境にあります。定期的な断食によって、こうした不要物を排出し、身体を浄化することが、長期的な健康維持につながるのです。
当院では、断食と鍼灸施術を組み合わせることで、より高い健康効果を実感していただいています。鍼灸は気血の巡りを直接的に改善する手法であり、断食の効果をさらに高めることができるのです。
例えば、断食中は好転反応として一時的に頭痛や倦怠感が現れることがありますが、鍼灸施術を受けることでこうした症状を軽減し、快適に断食を続けることができます。また、鍼灸によって内臓の働きが活性化されることで、腸内環境の改善スピードも早まります。
さらに、当院独自の気診検査によって、あなたに最適な断食のタイミングや期間をアドバイスすることも可能です。体質や体調は一人ひとり異なりますので、個別にカスタマイズした断食プログラムを提案させていただいています。
断食の効果を実感するには、継続することが何より大切です。とはいえ、無理をすると逆にストレスになってしまいますので、自分のペースで楽しみながら続けられる工夫をしていきましょう。
断食にはさまざまな方法がありますので、ご自身のライフスタイルに合ったものを選ぶことが継続の秘訣です。平日が忙しい方は週末のプチ断食を、毎日少しずつ取り組みたい方は16時間断食を選ぶなど、柔軟に対応しましょう。
また、季節によって断食のしやすさも変わってきます。東洋医学では、春や秋はデトックスに適した季節とされていますので、これらの時期に集中的に取り組むのも一つの方法です。
断食は一人で黙々と続けるより、家族や友人と一緒に取り組む方が続けやすいものです。お互いに励まし合ったり、体験を共有したりすることで、モチベーションを維持しやすくなります。
当院にいらっしゃる患者さまの中にも、ご夫婦やご家族で一緒に断食に取り組まれている方がいらっしゃいます。家族全員で健康意識が高まることで、食生活全体が改善され、より大きな効果が得られているようです。
断食による腸内環境の改善は、便秘解消や美肌効果だけでなく、免疫力アップや代謝改善など、全身の健康に大きく貢献します。現代人の多くが抱える慢性的な不調の根本には、腸内環境の乱れがあることも少なくありません。
約30年間で17万人以上の方々と向き合ってきた経験から申し上げますと、腸内環境を整えることは、こころと身体の健康の土台を作ることそのものです。断食は、その最も効果的な方法の一つであり、東洋医学の視点から見ても、気血の巡りを整え、自然治癒力を高める優れた健康法だと確信しています。
ただし、断食はあくまでも手段の一つです。大切なのは、ご自身の身体の声に耳を傾け、無理なく続けられる方法を見つけることです。もし断食を試してみたいけれど不安がある、自分に合った方法が分からないという方は、どうぞ一人で悩まずにご相談ください。
当院では、気診検査による体質診断をもとに、あなたに最適な健康法をご提案させていただきます。鍼灸施術と組み合わせることで、より効果的に腸内環境を整え、心身ともに健やかな毎日をサポートいたします。あなたの健康と笑顔のために、いつでもお力になりますので、お気軽にお問い合わせくださいね。