
院長:泉お気軽にご相談ください!


こんにちは、富山寿楽堂鍼灸院・整体院の泉賢秀です。鏡を見たときに頭の横幅が気になったり、美容師さんから「ハチが張っていますね」と言われて初めて自分の頭の形を意識するようになった方も多いのではないでしょうか。実は最近、ヘアスタイルが決まらない、顔が大きく見えるといったお悩みで頭蓋骨調整のご相談をいただくことが増えています。
当院には長時間のパソコン作業やスマホ使用で首や肩のコリに悩む方が多く来院されますが、そうした方々の多くがハチ張りも同時に抱えておられます。一見すると骨格の問題のように思えるハチ張りですが、実は筋肉の緊張や生活習慣が大きく関わっているケースがほとんどなのです。


30年間で17万人以上の施術経験から、ハチ張りの多くは改善可能だとお伝えしたい
ハチ張りという言葉を初めて聞いた方もいらっしゃるかもしれません。これは頭の側面、耳の上あたりから額の生え際にかけての部分が横に張り出している状態を指します。昔の人が被っていた鉢巻きがこの部分に当たることから「ハチ」と呼ばれるようになったと言われています。
この部分が張り出していると、正面から見たときに頭が四角く見えたり、顔全体が大きく見えたりする原因になります。特に女性の場合はヘアスタイルが思うように決まらず、横のボリュームを抑えるために美容室で苦労されている方も少なくありません。男性でも短髪にしたときにハチの部分が目立ってしまい、清潔感のある髪型にしづらいというお悩みを伺うことがあります。
多くの方が骨格の問題だと思い込んでいるハチ張りですが、実際には複数の要因が絡み合って起こっています。ここでは東洋医学と現代医学の両面から、その原因を詳しくご説明していきます。
ハチ張りの最も大きな原因は、側頭筋という筋肉の過度な緊張です。側頭筋は頭の側面に広がる大きな筋肉で、ものを噛むときに使われます。この筋肉が常に緊張して硬くなると、筋肉自体が厚みを増して盛り上がり、その結果としてハチの部分が張り出して見えるようになるのです。
現代人の生活習慣を考えてみると、ストレスによる歯ぎしりや食いしばり、長時間のパソコン作業での顎の緊張など、側頭筋に負担をかける要素が非常に多いことに気づきます。私の臨床経験でも、デスクワークが中心の方やストレスの多い環境で働く方ほど、側頭筋の緊張が強い傾向にあります。
意外に思われるかもしれませんが、姿勢の悪さもハチ張りに大きく影響しています。猫背やストレートネックの状態が続くと、頭部を支えるために首や肩の筋肉だけでなく、側頭部の筋肉にも余計な負担がかかります。
東洋医学では身体全体を一つのシステムとして捉えますが、まさに頭部の問題も全身のバランスと密接に関係しているのです。足元から骨盤、背骨、首、そして頭部へと連動するように身体は繋がっており、どこか一箇所のバランスが崩れると他の部位にも影響が及びます。当院で姿勢改善と頭蓋骨調整を組み合わせた施術を行うのは、こうした全身のバランスを整える必要があるからです。
スマートフォンやパソコンの長時間使用による眼精疲労も見過ごせない要因です。目が疲れると、無意識のうちに目の周りや額、そして側頭部の筋肉を緊張させてしまいます。特に細かい文字を見続けたり、画面を凝視したりする作業では、側頭筋にも力が入りやすくなります。
東洋医学では「肝は目に開竅する」と言われ、目の疲れは肝臓の働きとも関係していると考えられています。肝の気の巡りが悪くなると、頭部への血流や気の流れも滞りやすくなり、筋肉の緊張を招く一因となるのです。
もちろん、生まれつきの骨格も全く関係ないわけではありません。側頭骨の形状には個人差があり、元々ハチの部分が張りやすい骨格の方も確かにいらっしゃいます。しかし私の経験上、純粋に骨格だけの問題というケースは実は少なく、ほとんどの場合は筋肉の緊張や生活習慣による影響の方が大きいと感じています。
つまり、骨格的な要素があったとしても、それに筋肉の緊張が加わることで見た目の張りがより強調されているケースが多いということです。ですから、諦める必要は全くありません。


東洋医学では、身体の不調は気血水の滞りによって起こると考えます。ハチ張りの場合も、頭部における気血の滞りが深く関わっています。
ストレスや過労が続くと、肝の疏泄機能が低下し、気の巡りが悪くなります。その結果、頭部に気が上りすぎたり、逆に必要な血液が届きにくくなったりして、筋肉が正常に弛緩できなくなるのです。また、胃腸の働きが弱まると身体全体のエネルギー循環が悪くなり、老廃物が溜まりやすくなります。
頭部は「諸陽の会」と呼ばれ、全身の陽気が集まる場所です。だからこそ、全身の気血のバランスが頭部の状態に如実に現れます。ハチ張りを改善するには、頭部だけでなく全身の気血の流れを整えることが重要なのです。
ここからは実際にハチ張りを改善するための具体的な方法をお伝えします。日常生活で取り入れられるセルフケアから、専門的な施術まで、段階的にご紹介していきます。
まず最も大切なのは、側頭筋の緊張を解くことです。側頭部を両手の指の腹で優しく円を描くようにマッサージしてみてください。強く押す必要はありません。気持ちいいと感じる程度の圧で、ゆっくりと筋肉をほぐしていきます。特に入浴後など、身体が温まっているときに行うと効果的です。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、日中に意識的に顎の力を抜く練習をしてみましょう。上下の歯を軽く離し、舌を上顎に軽く当てた状態が理想的なリラックス状態です。最初は意識しないとできませんが、続けていくうちに自然とできるようになります。
また、長時間同じ姿勢を続けないことも重要です。1時間に一度は立ち上がって首や肩を回し、身体全体の血流を促しましょう。特にパソコン作業が多い方は、画面の高さを調整して前傾姿勢にならないよう気をつけてください。
東洋医学のツボを活用するのも効果的です。側頭部には率谷(そっこく)、懸顱(けんろ)といったツボがあり、これらを優しく刺激することで気血の流れが改善されます。耳の上から後ろにかけて、指で軽く押さえながら気持ちいい場所を探してみてください。
また、合谷(ごうこく)という手の甲にあるツボは、頭部の緊張を和らげる万能のツボとして知られています。親指と人差し指の骨が交わる辺りにあるこのツボを、反対の手の親指でゆっくりと押してみましょう。頭部だけでなく、全身のツボを刺激することで身体全体のバランスが整い、結果としてハチ張りの改善にも繋がります。
セルフケアも大切ですが、専門家による頭蓋骨調整を受けることで、より根本的な改善が期待できます。当院で行っている頭蓋骨調整は、非常にソフトなタッチで頭蓋骨の微細なズレや緊張を整えていく施術です。
頭蓋骨は一つの骨ではなく、複数の骨が縫合という継ぎ目で繋がっています。この継ぎ目にはわずかな動きがあり、その動きが制限されると様々な不調が生じます。側頭骨の位置や動きを正常化することで、側頭筋の緊張が自然と緩み、ハチ張りが目立たなくなっていくのです。
また、頭蓋骨調整は単に見た目を改善するだけでなく、頭痛や眼精疲労、顎関節の問題なども同時に改善されることが多くあります。これは頭蓋骨全体のバランスが整うことで、脳脊髄液の流れや神経の働きが正常化するためです。
当院では頭蓋骨調整に加えて、鍼灸治療を組み合わせることでさらに高い効果を目指しています。側頭部や首肩周りのツボに鍼を打つことで、深部の筋肉まで緩めることができます。お灸を使って温めることで血流を促進し、老廃物の排出を助けることもできます。
特に慢性的なコリや緊張がある場合、表面的なマッサージだけでは十分に届かないことがあります。鍼灸はそうした深い部分にアプローチできる優れた方法です。また、東洋医学の診断に基づいて全身のバランスを整えることで、ハチ張りの根本原因である体質改善にも繋がります。
ハチ張りの改善には、残念ながら即効性を期待することはできません。長年の生活習慣や筋肉の緊張パターンが積み重なって現れている状態ですから、それを元に戻すにも相応の時間が必要です。
一般的には、週に一度の施術を3ヶ月程度続けることで、多くの方が変化を実感されます。もちろん個人差はありますが、セルフケアを併用しながら継続的に取り組むことで、確実に改善していきます。途中で諦めずに、焦らず着実に進めていくことが大切です。
また、改善後も定期的なメンテナンスを行うことで、良い状態を保つことができます。身体は常に変化していますから、日々のケアと定期的なプロのチェックを組み合わせることで、美しい頭の形と健康的な身体を維持していきましょう。
ハチ張りは骨格だけの問題ではなく、側頭筋の緊張や姿勢、生活習慣など複合的な要因によって起こります。一見すると改善が難しそうに思えますが、適切なアプローチを続けることで、多くの場合は改善が可能です。
私はこれまで30年間、17万人以上の方々の身体を診させていただいてきましたが、頭の形や顔の大きさで悩んでいた方々が、施術とセルフケアによって自信を取り戻されていく姿を数多く見てきました。大切なのは、諦めずに継続すること、そして全身のバランスを整えるという視点を持つことです。
一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの身体の状態を丁寧に診させていただき、最適な改善方法をご提案いたします。心と身体を整えることで、本来の美しさと健康を取り戻すお手伝いをさせていただければ幸いです

