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かかとから着地する歩き方で不調を改善する方法

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こんにちは。富山寿楽堂鍼灸院・整体院の泉賢秀です。毎日の歩き方で身体が変わることをご存知でしょうか。実は腰痛や膝の痛みでお悩みの方の多くが、歩き方に問題を抱えておられます。

最近、テレビや健康雑誌で話題になっている「かかとを意識した歩き方」ですが、正しく理解して実践されている方は意外と少ないようです。当院にも「かかとで歩くエクササイズをやってみたけど効果が分からない」「かかとから着地すると膝が痛くなる」というご相談をいただくことがあります。

院長:泉

歩き方ひとつで身体の痛みが楽になることもあれば、逆に負担をかけてしまうこともあるんです

目次

「かかとで歩く」には2つの意味があります

実は「かかとで歩く」という言葉には、大きく分けて2つの異なる意味が含まれています。ひとつは「エクササイズとしてのかかと歩き」で、もうひとつは「日常の歩行法としてのかかと重心歩き」です。この2つを混同してしまうと、期待した効果が得られないばかりか、かえって身体に負担をかけてしまうことがあります。

エクササイズとしてのかかと歩きは、つま先を上げてかかとだけで歩く運動のことです。朝起きてすぐや、ウォーキングの前に1分ほど行うことで、足首の柔軟性を高めたり、すねの前側の筋肉を鍛えたりする効果があります。特に高齢の方がつまずきやすくなるのは、この筋肉が弱っているからなんですね。

一方、日常の歩行法としてのかかと重心歩きは、普段の歩き方そのものを見直す方法です。かかとに体重を乗せながら、骨格のアライメントを整えて歩くことで、全身の血流が改善され、腰痛や膝痛、肩こりといった慢性的な不調が楽になっていきます。

東洋医学から見た歩き方の重要性

東洋医学では、足裏は「第二の心臓」と呼ばれるほど重要な部位です。足裏には全身のツボが集まっており、適切な刺激を与えることで気血の巡りが良くなります。当院の施術でも、足のツボを診断することで、内臓の状態や全身のバランスを把握することができるんです。

かかとには腎経という経絡が通っており、この部分に適切な刺激が入ることで、腰や膝の痛みが軽減されることが多いです。腎経は生命エネルギーを蓄える場所とされており、ここが弱ると腰痛や冷え、むくみといった症状が現れやすくなります。

かかと歩きエクササイズの正しいやり方

まずはエクササイズとしてのかかと歩きから説明しましょう。このエクササイズは、朝起きてすぐの1分間、または本格的なウォーキングを始める前の準備運動として行うのが効果的です。

基本の方法

つま先を上げて、かかとだけで立ちます。最初はバランスが取りにくいので、壁や手すりにつかまって行っても構いません。その状態のまま、ゆっくりと前に進んでいきます。無理に大股で歩こうとせず、小刻みに進むイメージで大丈夫です。

このとき大切なのは、無理に力を入れないことです。特にすねの前側に力が入りすぎると、かえって筋肉を痛めてしまいます。自然な呼吸を続けながら、リラックスして行いましょう。30秒から1分程度、できる範囲で続けてください。

期待できる効果

このエクササイズを続けることで、以下のような効果が期待できます。

  • 足首の柔軟性が向上し、つまずきにくくなる
  • すねの前側の筋肉(前脛骨筋)が鍛えられる
  • ふくらはぎの血流が改善され、むくみが軽減される
  • その後の通常歩行で自然とつま先重心になり、正しい姿勢が保てる

日常の歩き方を変える「かかと重心歩き」

次に、もっと重要な日常の歩行法についてお話しします。これは特別なエクササイズではなく、毎日の歩き方そのものを見直す方法です。当院に通われている患者さんの中にも、この歩き方を意識するだけで腰痛が楽になった方がたくさんいらっしゃいます。

かかと重心歩きとは

一般的な歩き方では、多くの方がつま先やつま先側に重心を置いて歩いています。特にヒールの高い靴を履く女性や、前かがみの姿勢が癖になっている方は、この傾向が強いです。つま先重心で歩くと、前に倒れそうになる身体を無意識に支えようとして、太ももやふくらはぎの筋肉に過度な負担がかかります。

これに対してかかと重心歩きは、かかとに体重を乗せながら骨格で立つイメージで歩く方法です。筋肉で無理に支えるのではなく、骨格のアライメントを整えることで、自然と正しい姿勢が保たれるようになります。

具体的な実践方法

立っているときに、まずかかとの真ん中あたりに体重を乗せてみてください。つま先は地面についていますが、力は入れません。この状態で立つと、自然と背筋が伸び、骨盤が立った姿勢になるはずです。

歩くときも同じように、かかとから着地して、その後に足裏全体で体重を受け止め、最後につま先で蹴り出します。ただしこのとき、つま先で強く蹴り出す必要はありません。かかとに重心を保ったまま、自然と前に進むイメージで歩きましょう。

腰痛・膝痛が改善される理由

なぜかかと重心で歩くと、腰痛や膝痛が楽になるのでしょうか。これには骨格のアライメントと筋肉の使い方が深く関係しています。

骨格のアライメントが整う

かかとに重心を置くことで、骨盤が自然と立った状態になります。骨盤が立つと、その上に乗っている背骨も自然なS字カーブを描きやすくなり、腰への負担が軽減されます。逆につま先重心では骨盤が前傾し、腰が反った状態になりやすく、腰痛の原因となってしまいます。

また、膝に関しても同様です。かかと重心で歩くと、膝が自然と伸びた状態で着地するため、膝関節への衝撃が分散されます。つま先重心では膝が曲がった状態で歩くことが多く、膝の軟骨に負担がかかりやすいのです。

血流とリンパの流れが改善

かかとからの刺激は、足裏全体に適切な圧力を加え、血流やリンパの流れを促進します。東洋医学でいう「骨伝導」という考え方では、かかとから入った刺激が骨を伝わって全身に広がり、内臓の働きも活性化されると考えられています。

実際、当院の患者さんでも「歩き方を変えたら、足のむくみが取れた」「冷えが改善された」というお声をよくいただきます。これは血流が良くなった証拠なんですね。

間違ったやり方に注意してください

ここまでお読みいただいて、「さっそく試してみよう」と思われた方もいらっしゃるでしょう。ただし、間違ったやり方をすると逆効果になることもあるので、注意点をお伝えしておきます。

強く叩きつけるように歩かない

「かかとから着地する」と聞くと、かかとを地面に強く叩きつけるように歩く方がいらっしゃいますが、これは間違いです。かかとや膝、腰に大きな衝撃が加わり、かえって痛みが悪化することがあります。あくまで「優しく着地する」イメージで歩きましょう。

つま先を極端に上げすぎない

エクササイズとしてのかかと歩きでは、つま先を上げますが、日常の歩行では極端に上げる必要はありません。自然な足の動きの中で、かかとから着地することを意識するだけで十分です。

身体の状態に合わせて行う

すでに膝や足首に痛みがある方、バランスに不安がある方は、無理に行わないでください。特に高齢の方は転倒のリスクもあります。まずは専門家に相談してから始めることをおすすめします。

東洋医学の視点からのアドバイス

当院では30年以上にわたり、17万人以上の方に鍼灸気功整体の施術を行ってきました。その臨床経験から言えるのは、歩き方ひとつで人生が変わる方がいらっしゃるということです。

ただし、歩き方を変えるだけではすべての問題が解決するわけではありません。すでに身体の歪みが定着している場合や、自律神経のバランスが崩れている場合は、根本から整える必要があります。特に慢性的な腰痛や膝痛をお持ちの方は、骨格の歪みだけでなく、内臓の疲れやストレスが関係していることも多いのです。

東洋医学では「未病を治す」という考え方があります。痛みが出てから対処するのではなく、痛みが出る前に身体を整えておくことが大切です。歩き方の改善も、そうした予防の一環として捉えていただければと思います。

毎日の習慣が身体を変えていきます

かかとを意識した歩き方は、特別な道具も時間も必要ありません。通勤や買い物など、日常の中で少しずつ意識するだけで、数週間後には身体の変化を実感できるはずです。

当院に通われている患者さんの中には、「最初は意識しないと忘れてしまうけど、続けているうちに自然とかかと重心で歩けるようになった」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。新しい習慣を身につけるには時間がかかりますが、身体は必ず応えてくれます。

もし歩き方を変えてみても痛みが改善しない、あるいは歩くこと自体がつらいという場合は、身体の根本的な問題を見直す必要があるかもしれません。一人で悩まず、ぜひ専門家にご相談ください。当院では気診という独自の検査法を用いて、あなたの身体の状態を詳しく分析し、最適な施術プランをご提案いたします。

歩くことは、人間にとって最も基本的な動作です。その基本を見直すことで、腰痛や膝痛だけでなく、肩こりや自律神経の乱れまで改善される方もいらっしゃいます。あなたも今日から、かかとを意識した歩き方を試してみませんか。きっと数週間後には、身体の変化を実感していただけると思います。


院長:泉

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