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お子さんの朝起きられない悩み、実は病気かも|中学生に多い起立性調節障害の症状と改善法

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お子さんが朝なかなか起きてこない日々が続いていませんか。学校に遅刻したり、欠席が増えたりして、親としてどう対応すべきか悩まれている方も多いのではないでしょうか。

実は中学生の約10人に1人が経験しているといわれる体調不良があります。それが自律神経の働きが低下することで起こる症状です。午前中の体のだるさや立ちくらみ、頭痛といった不調に苦しんでいるお子さんは、決して怠けているわけではありません。

朝起きられない中学生が増えている現状

思春期を迎えた中学生のうち、およそ10人に1人が朝の起床に困難を抱えているという調査結果が報告されています。この数字は決して少なくありません。

多くの保護者の方が「うちの子は朝が弱いだけ」「気持ちの問題では」と考えてしまいがちです。しかし医学的には自律神経の機能低下による体調不良であることが分かっています。季節によって症状の強さが変わることも特徴のひとつです。

春から夏にかけて症状が悪化しやすく、冬場は比較的落ち着く傾向があります。また不登校になっているお子さんのうち、約30から40パーセントがこの症状を併発しているという報告もあります。保護者の方がお子さんを叱ってしまい、後から自分を責めてしまうケースも少なくありません。周囲の理解不足が症状をさらに悪化させる要因にもなっています。

思春期特有の体調変化として見逃されやすい

中学生という時期は心も体も大きく成長する段階です。身長が急激に伸びたり、ホルモンバランスが変化したりする時期と重なります。

そのため体調不良が成長痛や思春期特有の変化として片付けられてしまうことがあります。しかし適切な対応をしないまま放置すると、症状が長引いてしまう可能性が高まります。お子さん本人も周囲から理解されないことで孤独感を抱え、心理的な負担が増していくのです。

起立性調節障害とはどのような状態か

自律神経は交感神経と副交感神経という2つの神経から成り立っています。この2つがバランスよく働くことで、私たちの体は健康を保っています。

しかし何らかの原因でこのバランスが崩れると、血液を心臓に戻す力が弱まってしまいます。立ち上がったときに脳への血流が十分に行き渡らなくなり、さまざまな症状が現れるのです。

特に朝は副交感神経が優位な状態から交感神経へと切り替わるタイミングです。この切り替えがうまくいかないと、起床後の体調不良として表れます。遺伝的な要因が関係している場合もあり、家族に同じような症状を持つ方がいるケースも報告されています。

体に現れる主な症状

お子さんの体にはどのような変化が起こるのでしょうか。代表的な症状をご紹介していきます。

  • 立ち上がったときに目の前が真っ暗になるような立ちくらみや、ふらつきが頻繁に起こります
  • 朝の起床が極端に困難になり、何度起こしても起きられない状態が続きます
  • 午前中は強い倦怠感があるものの、午後になると体調が回復してくる特徴があります
  • 階段を上ったり少し動いたりするだけで動悸や息切れを感じやすくなります
  • 頭痛や腹痛、吐き気といった身体症状が繰り返し現れます
  • 顔色が悪くなり、食欲も低下して朝食を食べられないことが増えます

これらの症状は単独で現れることもあれば、複数が同時に起こることもあります。お子さん一人ひとりで症状の出方が異なるのも特徴です。

診断のための基準について

医療機関では大症状と小症状を組み合わせて診断を行います。起立試験という検査で、立ち上がったときの血圧や心拍数の変化を確認します。

まず他の病気ではないことを確認することが重要です。心臓や脳の器質的な疾患を除外したうえで、自律神経の機能を評価していきます。

中学生に発症が多い背景

なぜ中学生という年代に症状が集中するのでしょうか。その背景には思春期特有の体の変化が深く関わっています。第二次性徴期を迎えると、体内のホルモンバランスが大きく変動します。この時期は身長や体重が急激に増加する成長スピードに、自律神経の発達が追いつかないことがあります。

体格は大人に近づいているのに、血液循環をコントロールする機能がまだ未成熟な状態なのです。さらに中学校という新しい環境での人間関係や学業のプレッシャーも影響します。部活動での疲労や夜更かし、スマートフォンの使用による睡眠不足なども症状を悪化させる要因です。複数の要素が重なり合うことで発症リスクが高まります。

統計的には女子の方が男子よりも発症率が高いことが分かっています。ホルモンの影響や体質的な要因が関係していると考えられています。

不登校につながる理由と心理的影響

最も体調が悪いのが朝の登校時間帯という点が、この症状の大きな問題です。午後には回復することが多いため、周囲から「怠けている」と誤解されやすくなります。遅刻や欠席が増えると、お子さん自身が罪悪感を抱くようになります。「みんなは普通に登校できているのに、自分だけができない」という思いが自己肯定感を低下させます。

クラスメイトとの関係も変化していきます。授業に出られないことで話題についていけなくなったり、友人との距離を感じたりするようになります。保護者の方や先生から叱責されることで、さらにストレスが増大します。理解されないことの辛さは、お子さんの心に深い傷を残してしまいます。

こうした悪循環が続くと、完全に学校に行けなくなってしまうケースも少なくありません。

怠けと誤解されることの深刻さ

この症状には明確な医学的根拠があります。しかし見た目では分からない症状のため、周囲の理解を得にくいのが現実です。

教師や家族が症状を理解していないと、お子さんを追い詰めてしまうことになります。「気合いが足りない」「甘えている」といった言葉は、お子さんの心をさらに傷つけます。適切な知識を持ち、正しく対応することが何よりも重要です。

親御さんができる具体的なサポート

ご家庭でできる対応方法を知っておくことで、お子さんの症状改善を後押しできます。日常生活での工夫と心理的なサポートの両面からアプローチしていきましょう。

日常生活での工夫

毎日の生活習慣を見直すことで、症状を軽減できる可能性があります。以下の点を意識して取り組んでみてください。

  1. 朝起きたときは急に立ち上がらず、ベッドに座った状態で30秒ほど待ってから立ち上がるようにします
  2. 水分と適度な塩分を意識的に摂取することで、血液量を保ち循環を改善できます
  3. 就寝時間と起床時間をできるだけ一定にして、体内時計を整えていきます
  4. 軽いストレッチやウォーキングなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけます
  5. 寝室の環境を整え、質の良い睡眠がとれるよう工夫します

これらは一度に全て実行する必要はありません。お子さんの様子を見ながら、できることから少しずつ取り入れていきましょう。

心理的なサポートのポイント

何よりも大切なのは、お子さんを責めないことです。症状は本人の意思でコントロールできるものではありません。

登校時間にこだわらず、午後から登校したり保健室を利用したりと、柔軟な対応を学校と相談してみてください。完璧を求めず、小さな進歩を認めていく姿勢が大切です。

お子さんの気持ちに寄り添い、「つらいね」「大変だったね」と共感を示すことで、安心感を与えられます。保護者の方自身も一人で抱え込まず、医療機関や専門家のサポートを受けることをお勧めします。

親がすべきこと避けるべきこと
症状を理解し受け入れる「怠けている」と責める
小さな変化を認めて褒める他の子と比較する
柔軟な登校スタイルを検討無理に学校へ行かせる
話を聞く時間を作る一方的にアドバイスする
専門家に相談する一人で解決しようとする

親御さん自身のストレスケアも忘れないでください。心に余裕があるからこそ、お子さんを支えることができます。

東洋医学からみた起立性調節障害

東洋医学では、体を気・血・水という3つの要素で捉えます。気は生命エネルギー、血は栄養を運ぶ血液、水は体液を指します。これらがバランスよく全身を巡ることで健康が保たれます。しかし何らかの原因でこの流れが滞ると、さまざまな不調が現れるという考え方です。

中学生の体調不良は、肝・脾・心という3つの臓器の働きと深く関係しています。肝はストレスの影響を受けやすく、気の流れをコントロールしています。脾は消化吸収を担当し、栄養を全身に届ける役割があります。心は血液循環と精神活動を司ります。思春期はこれらの臓器が未成熟な状態です。

ストレスが加わると気の流れが滞り、血や水の循環も悪くなります。その結果として立ちくらみや倦怠感といった症状が現れるのです。感情の起伏が激しくなることも、自律神経の乱れと関連しています。東洋医学では心と体を切り離さず、一体のものとして診ていきます。

西洋医学との違い

西洋医学では症状に対して薬を処方する対症療法が中心です。血圧を上げる薬や、めまいを抑える薬などが使われます。

しかし根本的な原因である自律神経の乱れを改善するものではありません。また薬には副作用のリスクもあり、長期服用には不安が残ります。一方で東洋医学は体質そのものを改善していくアプローチです。自然治癒力を高めることで、体が本来持っている回復力を引き出していきます。

鍼灸治療が選ばれる理由

多くの保護者の方が、薬に頼らない治療法として鍼灸を選択されています。その理由はいくつかあります。

自律神経を整える効果

鍼灸治療は自律神経のバランスを整える効果が科学的にも証明されています。適切なツボに刺激を与えることで、交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズにします。血流が改善されることで、脳への酸素供給が安定します。その結果、めまいや立ちくらみが軽減されていきます。

ストレス軽減効果も期待できます。施術を受けることでリラックス状態になり、心身ともに緊張がほぐれていきます。副作用がないという点も大きな安心材料です。お子さんの体に負担をかけることなく、安全に治療を進められます。

実際の治療の進め方

症状が強く出ている初期段階では、週に1回から2回のペースで集中的に治療を行います。体の反応を見ながら施術内容を調整していきます。症状が改善してきたら、通院間隔を徐々に広げていきます。2週間に1回、月に1回というように、お子さんの状態に合わせて変えていきます。

症状が落ち着いた後も、定期的なメンテナンスを続けることをお勧めします。再発を防ぎ、健康な状態を維持するためです。当院では髪の毛ほどの細い鍼を使用しているため、お子さんでも痛みを感じることなく安心して受けられます。

富山寿楽堂での治療アプローチ

当院では東洋医学に基づいた独自の治療システムを確立しています。30年間で17万人以上の方々に施術を行ってきた実績があります。まず気診という筋反射テストを用いて、お一人おひとりの体の状態を詳しく調べます。どこに不調の原因があるのかを特定していきます。

唾液を用いたストレス検査も実施します。現在のストレス度を数値で確認できるため、客観的に状態を把握できます。検査結果をもとに、最も効果的なツボを見つけ出します。鍼灸・気功・整体を組み合わせた優しいツボ施術で、症状の改善を目指します。

痛みを伴わない施術なので、鍼が初めてのお子さんでも怖がることなく受けられます。施術後は体とこころの状態を再度確認します。2回目の来院時には健康治療計画書をお渡しします。過去のデータと照合して、理想的な通院ペースや期間をご提案します。

お子さんと親御さんへの配慮

初回は十分な時間をかけてカウンセリングを行います。お子さんの話をじっくりと聞き、不安や悩みを受け止めていきます。

身体の症状だけでなく、こころの状態も同時にケアしていきます。心身一体の治療こそが、東洋医学の強みです。お子さんが元気になることで、ご家族全体が明るくなります。家族の笑顔を取り戻すことが、私たちの願いです。

薬に頼らない健康回復の道

薬物療法には一定の効果がありますが、根本的な解決にはなりません。症状を一時的に抑えるだけで、体質そのものは変わらないからです。また副作用のリスクも考慮しなければなりません。成長期のお子さんに長期的に薬を使い続けることへの不安を感じる保護者の方も多いでしょう。

人間の体には本来、自分で治る力が備わっています。この自然治癒力を高めることこそが、真の健康回復につながります。東洋医学の施術は、体が持つ本来の力を引き出すお手伝いをします。外から薬を入れるのではなく、内側から元気になっていく方法です。

症状が改善した後も、健康を維持していくための体づくりができます。長期的な視点で、お子さんの人生を支える健康管理が可能です。お子さんが元気に学校へ通えるようになり、好きなことを楽しめるようになる。そんな日常を取り戻すことが、何よりの喜びです。

朝起きられない悩みは、医学的根拠のある症状です。決してお子さんのせいではありません。中学生という時期に発症しやすく、不登校との関連も深いことがお分かりいただけたでしょうか。保護者の方の理解とサポートが、お子さんの回復に大きく影響します。責めるのではなく、寄り添うことが何より大切です。

東洋医学や鍼灸治療は、根本から体質を改善していくアプローチです。自律神経を整え、自然治癒力を高めることで症状の改善が期待できます。薬に頼らない健康支援という選択肢があることを知っていただきたいと思います。当院では30年間の臨床経験に基づいた独自の治療システムで、多くのお子さんをサポートしてきました。

30年間の臨床経験から断言できます。お子さんの症状は決して治らないものではありません。こころと身体を同時に整える東洋医学の施術で、本来の元気を取り戻していただけます。お子さんが笑顔で毎日を過ごせるよう、そしてご家族全員が安心して暮らせるよう、全力でサポートさせていただきます


院長:泉

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