月経過多

月経過多の症例報告

月経過多とは

月経過多とは、月経時の出血量が正常な範囲を大幅に超えて多くなった状態のことです。医学的には1回の月経期間中の総出血量が140ml以上または150ml以上を月経過多と定義していますが、実際に経血量を正確に測ることは困難なため、日常生活への影響や貧血の有無で判断されることが多くなっています。

具体的には、ナプキンを1〜2時間以内に交換しなければならない、夜用の特に大きなナプキンでも漏れてしまう、レバーのような大きな血の塊が混じる、昼間でも夜用ナプキンが必要になる、といった症状が見られる場合に月経過多の可能性が高いとされています。

また、月経による出血が原因で鉄欠乏性貧血を起こしている場合も、月経過多と診断される重要な指標となります。

厚生労働省の調査研究によると、子宮内膜症患者は日本で260万人以上と推計されており、月経困難症を含む月経関連疾患の患者数は現在800万人以上にのぼると推定されています。

月経過多に関しては、子宮筋腫の総患者数が約27万4,000人と報告されており、子宮筋腫が月経過多の主要な原因の一つであることを考えると、相当数の女性が月経過多に悩んでいると考えられます。

また、月経のある女性の約10％に子宮内膜症が見られ、30代以降の女性では子宮筋腫や子宮腺筋症などの婦人科疾患が増加する傾向にあるため、これらの疾患に伴う月経過多も年齢とともに増加していることが指摘されています。

月経過多を適切に治療せずに放置することは、単に月経時の不便さだけでなく、深刻な健康被害と生活の質の著しい低下を招く危険性があります。最も重要な問題は鉄欠乏性貧血の進行で、継続的な大量出血により体内の鉄分が枯渇し、酸素を運ぶ赤血球が減少して全身に慢性的な疲労感や倦怠感が広がります。

初期段階では軽い立ちくらみや息切れ程度だったものが、徐々に階段を上るだけで息が切れる、少し歩いただけで動悸がする、集中力が低下して仕事や勉強に支障をきたすといった症状へと発展していきます。さらに進行すると、重度の貧血状態となり、心臓に過度な負担がかかって心不全のリスクも高まります。

また、突然の大量出血により救急外来に運ばれるケースや、極めて稀ですが貧血が重篤化して生命に関わる危険性も否定できません。社会生活面では、予期できない大量出血への恐怖から外出を控えるようになり、仕事や学業、社交活動に大きな制限が生じます。

月経過多の原因

開院以来、当院には月経過多でお困りの方が多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、月経過多の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

次のようなものが月経過多の原因として挙げられます。

月経過多はこれらの複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

当院にも月経過多でお困りの方が多く来院されますが、病院で検査を受けても「異常なし」と言われてしまうケースは少なくありません。だからこそ、根本改善のためには、身体のバランス、自律神経の状態など、東洋医学の視点から身体全体を丁寧にみていく検査が重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

月経過多でお悩みなら、充実した検査と豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

医療機関とはここが違います

月経過多の場合、医療機関では以下の治療法が一般的です。

ホルモン療法（ピル・黄体ホルモン製剤）

長期服用により血栓症のリスクが高まる可能性があり、特に喫煙者や高血圧の方では注意が必要です。また、体重増加、乳房の張り、気分の変動などの副作用が現れることがあり、個人差はありますが性欲の低下や頭痛を訴える患者さんも少なくありません。

止血剤（トラネキサム酸）

一時的な止血効果はあるものの、根本原因の改善にはならないため継続的な服用が必要になります。また、血栓形成のリスクが高まる可能性があり、血管系の疾患を持つ方では使用に制限があります。

子宮内器具（ミレーナ）の装着

装着後しばらくは不正出血が続くことが多く、月経の周期が不安定になる場合があります。また、器具が自然に脱落するリスクや、まれに子宮穿孔などの重篤な合併症を起こす可能性もあります。装着時には一定の痛みを伴い、出産経験のない方では子宮頸管の拡張が必要になることもあります。

鉄剤補充療法

胃腸障害を起こしやすく、吐き気、胃痛、便秘、下痢などの副作用が頻繁に見られます。また、鉄剤は他の薬剤との相互作用があり、カルシウムやマグネシウムと同時に服用すると吸収が阻害されます。

月経過多を改善するために

月経過多を改善するためには、まず症状の原因を詳しく分析することが重要です。単なるホルモンやストレスの問題だけでなく、さまざまな要因が関わっている場合が多く見られます。

だからこそ、月経過多の根本改善を目指すには、原因を正しく見極めることが欠かせません。的外れな対処を続けていても、症状の改善は難しいのです。

当院では、月経過多の原因を 内因性ストレス・外因性ストレス・その他のストレス の観点から多角的に分析します。

内因性ストレス（喜・怒・憂・思・悲・恐・驚といった感情の影響）、外因性ストレス（気候や環境要因）、さらには暴飲暴食や過労などの生活習慣も考慮し、根本的な改善を目指します。

過去の改善事例と照らし合わせながら、一人ひとりに最適な施術プランをご提案し、最短での回復をサポートします。

当院の特徴

当院では 国家資格を持つ鍼灸師が施術を担当し、専門的な知識と技術で患者様の症状に向き合います。施術は優しいツボ治療 を中心に行い、身体への負担を最小限に抑えながら、自然な回復を促します。

また、無理に強い刺激を与えずに効果を引き出す施術を大切にしており、鍼が初めての方や刺激が苦手な方にも安心して受けていただけます。

月経過多の根本原因を見極め、適切な施術を行うことで、身体のバランスを整え、不調の改善を目指します。

当院で月経過多が改善する理由

30年で17万人以上の施術実績が、その効果を裏付けています。

月経過多の多くは、身体的・精神的・社会的・化学的など、さまざまなストレスが関係しています。

当院では、寿楽堂独自の気診を用いた鍼灸整体施術により、こころと身体の両面を施術し、症状の根本改善を目指します。

月経過多のQ＆A

月経過多は自然に治りますか？

原因によっては自然改善する場合もありますが、多くは適切な治療が必要です。当院では東洋医学の観点から自律神経とホルモンバランスを整え、自然治癒力を高める鍼灸施術で根本的な改善を目指します。

月経過多の人がやってはいけないことは？

過度なストレス、睡眠不足、冷たい食べ物の過剰摂取、無理なダイエットは避けるべきです。また、激しい運動や重いものを持つことも控えましょう。

どのくらいの出血量から月経過多と言えるのですか？

医学的には150ml以上ですが、1〜2時間でナプキンを交換する必要がある場合は月経過多の可能性があります。

月経過多でも妊娠はできますか？

原因によりますが、適切な治療により妊娠は可能です。当院は不妊症治療でも実績があり、月経過多の改善と妊娠しやすい体作りを同時にサポートします。30年の経験を活かした施術をご提供します。

鍼灸治療は月経過多に効果がありますか？

非常に効果的です。鍼灸治療は女性ホルモンのバランスを整え、子宮や卵巣の機能を改善します。当院では気診による個別診断に基づき、その人に最適なツボで施術を行います。

月経過多が改善せずに悩んでいた皆さまも、当院で鍼灸気功整体の施術を受けて、このような変化がありました。

当院では、月経過多の方に対し、全身のバランスを整える施術を行い、日常生活の質の向上をサポートしています。鍼灸整体の施術により、身体の巡りを整え、自然な回復を促すことで、症状の軽減を目指します。

月経過多でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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