味覚障害

味覚障害の症例報告

味覚障害とは

味覚障害とは、食べ物や飲み物の味を正しく感じることができなくなった状態のことです。私たちが普段感じている甘味、塩味、酸味、苦味、旨味という5つの基本的な味のうち、一部または全部を感じにくくなったり、全く感じなくなったり、本来とは異なる味に感じてしまう症状を指します。

また、口の中に何もないのに特定の味を感じ続ける状態や、何を食べても嫌な味がするといった症状も含まれます。舌の表面にある味蕾という味を感じる細胞から脳に至るまでの経路のどこかに問題が生じることで起こり、単純に味がわからないだけでなく、食事の楽しみや生活の質に大きな影響を与える症状です。

厚生労働省の調査データによると、2003年時点で我が国における味覚障害患者は年間24万人が医療機関を受診しており、1990年の年間14万人から約1.8倍に増加していることが報告されています。この増加の背景には、急激な高齢化社会を迎えていることが大きな要因として挙げられています。患者の性別については、男女比が2:3の割合で女性に多いという特徴があります。

年齢分布では、1980年代は50～60歳代にピークがありましたが、最近では60歳以降の発症が多く、高齢者に多い疾患であることが認識されています。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、味覚障害を訴える患者数は更なる増加傾向にあると考えられています。

味覚障害を放置することは、単に食事の楽しみが失われるという問題を超えて、深刻な健康被害と生活の質の著しい低下を招く恐れがあります。まず最も危険なのは栄養面での問題で、味を感じられないことで食欲が低下し、必要な栄養素が不足して体力や免疫力の低下を招きます。

特に高齢者の場合、これがフレイル（身体機能の低下状態）の進行を加速させ、要介護状態へのリスクを高めることになります。また、味覚の低下により塩分や糖分を過剰に摂取してしまう傾向が強くなり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の発症や悪化につながります。

さらに、食べ物の腐敗や異常を察知できなくなることで食中毒のリスクが高まり、安全な食生活を維持することが困難になります。心理的な影響も深刻で、食事という人生の大きな楽しみを失うことで抑うつ状態に陥りやすくなり、社会的な食事の場を避けるようになって孤立感が増大します。

味覚障害の原因

開院以来、当院には味覚障害でお困りの方が多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、味覚障害の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

次のようなものが味覚障害の原因として挙げられます。

味覚障害はこれらの複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

当院にも味覚障害でお困りの方が多く来院されますが、病院で検査を受けても「異常なし」と言われてしまうケースは少なくありません。だからこそ、根本改善のためには、身体のバランス、自律神経の状態など、東洋医学の視点から身体全体を丁寧にみていく検査が重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

味覚障害でお悩みなら、充実した検査と豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

医療機関とはここが違います

味覚障害の場合、医療機関では以下の治療法が一般的です。

亜鉛補充療法

効果が現れるまでに3～6ヶ月の長期間を要することが多く、患者さんにとって改善の実感を得るまでの期間が長いことが課題です。また、過剰摂取により銅の吸収阻害や胃腸障害などの副作用が起こる可能性があり、定期的な血液検査による管理が必要になります。

薬物療法

ステロイド薬には免疫抑制作用があるため、感染症のリスクが高まる可能性があります。また、漢方薬は体質に合わない場合は効果が期待できず、個人差が大きいため適切な処方の見極めが困難な場合があります。長期使用による肝機能への影響も懸念されます。

電気味覚検査

検査時に不快感を伴うことがあり、検査結果が主観的な要素に左右される可能性があります。また、検査は診断に有用ですが治療効果はなく、検査費用もかかるため患者さんの経済的負担が増加します。

濾紙ディスク検査

検査時の環境や患者さんの体調により結果が変動しやすく、正確な評価が困難な場合があります。また、検査自体が治療につながらないため、患者さんにとっては負担だけが増える可能性があります。

味覚障害を改善するために

味覚障害を改善するためには、まず症状の原因を詳しく分析することが重要です。単なる加齢やウイルスの問題だけでなく、さまざまな要因が関わっている場合が多く見られます。

だからこそ、味覚障害の根本改善を目指すには、原因を正しく見極めることが欠かせません。的外れな対処を続けていても、症状の改善は難しいのです。

当院では、味覚障害の原因を 内因性ストレス・外因性ストレス・その他のストレス の観点から多角的に分析します。

内因性ストレス（喜・怒・憂・思・悲・恐・驚といった感情の影響）、外因性ストレス（気候や環境要因）、さらには暴飲暴食や過労などの生活習慣も考慮し、根本的な改善を目指します。

過去の改善事例と照らし合わせながら、一人ひとりに最適な施術プランをご提案し、最短での回復をサポートします。

当院の特徴

当院では 国家資格を持つ鍼灸師が施術を担当し、専門的な知識と技術で患者様の症状に向き合います。施術は優しいツボ治療 を中心に行い、身体への負担を最小限に抑えながら、自然な回復を促します。

また、無理に強い刺激を与えずに効果を引き出す施術を大切にしており、鍼が初めての方や刺激が苦手な方にも安心して受けていただけます。

味覚障害の根本原因を見極め、適切な施術を行うことで、身体のバランスを整え、不調の改善を目指します。

当院で味覚障害が改善する理由

30年で17万人以上の施術実績が、その効果を裏付けています。

嗅覚障害の多くは、身体的・精神的・社会的・化学的など、さまざまなストレスが関係しています。

当院では、寿楽堂独自の気診を用いた鍼灸整体施術により、こころと身体の両面を施術し、症状の根本改善を目指します。

味覚障害のQ＆A

味覚障害は自然に治りますか？

原因によって自然治癒の可能性は異なりますが、適切な治療により多くの場合で改善が期待できます。当院では東洋医学の観点から自然治癒力を高める鍼灸施術により、根本的な回復をサポートしています。

味覚障害の人がやってはいけないことは？

過度な塩分摂取、喫煙、アルコールの過剰摂取は避けるべきです。また、口腔内の乾燥を防ぐため水分補給を心がけましょう。

亜鉛サプリメントはどのくらい飲み続ければ効果が出ますか？

一般的に3～6ヶ月の継続が必要とされていますが、個人差があります。当院では気診による検査で体質を把握し、鍼灸施術により吸収力を高めて効果的な回復を促進します。

ストレスが原因の味覚障害もありますか？

はい、心因性味覚障害は増加傾向にあります。ストレスは自律神経に影響し、味覚機能を低下させます。当院では心身両面からのアプローチで根本的な改善を図ります。

高齢になると必ず味覚は衰えるものですか？

加齢により味覚は低下傾向にありますが、適切なケアで機能維持が可能です。当院では年齢に関係なく、優しいツボ施術で味覚機能の改善と維持をサポートしています。

味覚障害が改善せずに悩んでいた皆さまも、当院で鍼灸気功整体の施術を受けて、このような変化がありました。

当院では、味覚障害の方に対し、全身のバランスを整える施術を行い、日常生活の質の向上をサポートしています。鍼灸整体の施術により、身体の巡りを整え、自然な回復を促すことで、症状の軽減を目指します。

味覚障害でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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