産後うつ

産後うつの症例報告

産後うつとは

産後うつとは、出産後に発症するうつ病の一種で、通常の育児疲れや一時的な気分の落ち込みとは異なる病気です。出産後数週間から6ヶ月以内に発症することが多く、気分の著しい落ち込み、興味や喜びの喪失、不眠や過眠、食欲の変化、強い疲労感、集中力の低下、自分を責める気持ち、赤ちゃんへの愛情を感じられないなどの症状が2週間以上続く状態を指します。

マタニティーブルーとは異なり、症状が長期間継続し、日常生活や育児に深刻な影響を与える精神的な疾患です。適切な治療を受けることで改善が期待できますが、放置すると症状が悪化し、母子ともに深刻な影響を及ぼす可能性があります。

厚生労働省の「周産期医療の体制構築に係る指針」によると、産後うつ病の発生率は平成13年の13.4％から徐々に減少傾向にあり、平成21年に10.3％、平成25年には9.0％となっています。また、出産を終えた女性の約3％が産後うつになるという報告もあります。

日本では年間約80万人の赤ちゃんが生まれることを考慮すると、毎年約7万人以上の女性が産後うつに悩まされていると推計されます。

産後うつを適切な治療を受けずに放置することは、母子ともに深刻な結果を招く可能性があります。初期段階では軽度の気分の落ち込みや疲労感として現れますが、徐々に症状が悪化し、日常生活を送ることが困難になります。

育児への関心や能力が著しく低下し、赤ちゃんの世話ができなくなることで、母子の愛着形成に深刻な影響を与え、子どもの発達にも長期的な悪影響を及ぼします。さらに進行すると、強い絶望感や無価値感に支配され、自分や赤ちゃんを傷つけたいという危険な思考が生まれることもあります。

睡眠障害や食欲不振が慢性化することで身体的な健康も損なわれ、免疫力の低下や栄養失調状態に陥るリスクも高まります。最も深刻なケースでは、自傷行為や自殺念慮に発展し、実際に自殺に至る危険性も否定できません。

産後うつの原因

開院以来、当院には産後うつでお困りの方が多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、産後うつの原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

次のようなものが産後うつの原因として挙げられます。

産後うつはこれらの複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

当院にも産後うつでお困りの方が多く来院されますが、病院で検査を受けても「異常なし」と言われてしまうケースは少なくありません。だからこそ、根本改善のためには、身体のバランス、自律神経の状態など、東洋医学の視点から身体全体を丁寧にみていく検査が重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

産後うつでお悩みなら、充実した検査と豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

医療機関とはここが違います

産後うつの場合、医療機関では以下の治療法が一般的です。

抗うつ薬療法

効果が現れるまでに数週間から数ヶ月を要し、即効性を期待する患者さんには物足りなく感じられることがあります。また、授乳への影響を心配する母親が多く、服薬への抵抗感から治療継続が困難になるケースも少なくありません。副作用として眠気、吐き気、頭痛などが現れることもあり、育児に支障をきたす可能性もあります。

認知行動療法

治療効果を実感するまでに長期間を要し、患者さんの積極的な参加と継続的な努力が必要になります。育児で忙しい中、定期的な通院と課題への取り組みを維持することが困難で、途中で治療を断念してしまうケースも見られます。また、重篤な症状の場合には効果が限定的になることもあります。

環境調整療法

理想的な環境を整備することが実際には困難な場合が多く、経済的制約や家族の非協力により十分な効果が得られないことがあります。また、環境調整だけでは根本的な精神症状の改善には限界があり、他の治療法との併用が必要になることがほとんどです。

産後うつを改善するために

産後うつを改善するためには、まず症状の原因を詳しく分析することが重要です。単なるホルモンやストレスの問題だけでなく、さまざまな要因が関わっている場合が多く見られます。

だからこそ、産後うつの根本改善を目指すには、原因を正しく見極めることが欠かせません。的外れな対処を続けていても、症状の改善は難しいのです。

当院では、産後うつの原因を 内因性ストレス・外因性ストレス・その他のストレス の観点から多角的に分析します。

内因性ストレス（喜・怒・憂・思・悲・恐・驚といった感情の影響）、外因性ストレス（気候や環境要因）、さらには暴飲暴食や過労などの生活習慣も考慮し、根本的な改善を目指します。

過去の改善事例と照らし合わせながら、一人ひとりに最適な施術プランをご提案し、最短での回復をサポートします。

当院の特徴

当院では 国家資格を持つ鍼灸師が施術を担当し、専門的な知識と技術で患者様の症状に向き合います。施術は優しいツボ治療 を中心に行い、身体への負担を最小限に抑えながら、自然な回復を促します。

また、無理に強い刺激を与えずに効果を引き出す施術を大切にしており、鍼が初めての方や刺激が苦手な方にも安心して受けていただけます。

産後うつの根本原因を見極め、適切な施術を行うことで、身体のバランスを整え、不調の改善を目指します。

当院で産後うつが改善する理由

30年で17万人以上の施術実績が、その効果を裏付けています。

産後うつの多くは、身体的・精神的・社会的・化学的など、さまざまなストレスが関係しています。

当院では、寿楽堂独自の気診を用いた鍼灸整体施術により、こころと身体の両面を施術し、症状の根本改善を目指します。

産後うつのQ＆A

産後うつは自然に治りますか？

マタニティーブルーとは異なり、産後うつは自然治癒が困難な疾患です。しかし当院では東洋医学の観点から自律神経とホルモンバランスを整え、心身の調和を図る鍼灸施術で改善をサポートします。

産後うつの人がやってはいけないことは？

完璧主義的な育児、睡眠不足の放置、一人で抱え込むことは避けるべきです。また、授乳中の過度なダイエットも危険です。当院では生活指導も含めた総合的なアプローチを提供します。

産後うつはいつまで続くのですか？

個人差がありますが、適切な治療により数ヶ月から1年程度で改善することが多いです。当院では気診による検査で回復状況を客観的に把握し、最適な治療計画を立てます。

第二子以降の妊娠で再発する可能性はありますか？

再発リスクは約30-50%と高めですが、体質改善により予防が可能です。当院では妊娠前からの体調管理と出産後のメンテナンスで再発防止をサポートします。

産後うつは子どもの発達に影響しますか？

母子の愛着形成に影響し、子どもの発達に悪影響を与える可能性があります。早期改善により良好な親子関係を築けるよう、当院では母子ともに健康になる施術を心がけています。

産後うつが改善せずに悩んでいた皆さまも、当院で鍼灸気功整体の施術を受けて、このような変化がありました。

当院では、産後うつの方に対し、全身のバランスを整える施術を行い、日常生活の質の向上をサポートしています。鍼灸整体の施術により、身体の巡りを整え、自然な回復を促すことで、症状の軽減を目指します。

産後うつでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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