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ふくらはぎ内側が痛い時の対処法|痛みの原因を徹底解説

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ふくらはぎの内側に感じる痛みは、日常生活に大きな支障をきたすものです。階段の上り下りが辛い、歩くたびに違和感がある、朝起きたときに痛むといった症状で来院される方が後を絶ちません。

施術経験の中で、この部位の痛みを訴える患者さんは年々増加しています。特に最近では、運動不足による筋力低下や長時間のデスクワークが原因となるケースが目立ちます。痛みを我慢して放置すると、歩行困難になったり慢性化したりする恐れもあるため、早期の対処が重要です。

今回は、ふくらはぎ内側に痛みが生じる原因から、東洋医学的な視点での捉え方、そして根本改善の方法まで、詳しくお伝えしていきます。

ふくらはぎの内側が痛む主な原因

ふくらはぎの内側に痛みが生じる背景には、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。西洋医学的な診断名だけでなく、東洋医学の視点から見ると、その人の生活習慣やストレス状態、体質なども深く関係していることがわかります。痛みの原因を正確に把握することが、適切な治療への第一歩となるのです。

後脛骨筋の疲労と炎症

ふくらはぎ内側の痛みで最も多いのが、後脛骨筋という筋肉の問題です。この筋肉は足首の内側からふくらはぎの奥深くを走行しており、歩行時に足のアーチを支える重要な役割を担っています。

長時間の立ち仕事や歩行、ランニングなどで過度な負担がかかると、筋肉が疲労して硬くなり、痛みを引き起こします。特に偏平足の方や、足の内側に体重がかかりやすい歩き方をする方は、この筋肉への負担が大きくなりがちです。

後脛骨筋が疲労すると、ふくらはぎの内側を押したときに強い圧痛を感じるようになります。朝起きたときや歩き始めに痛みが強く、動いているうちに少し楽になるという特徴があります。

シンスプリント(過労性脛骨骨膜炎)

スポーツをされている方や、急に運動量を増やした方に多く見られるのがシンスプリントです。これは脛骨という骨の内側の骨膜に炎症が起こる状態で、すねの内側からふくらはぎにかけて痛みが広がります。

ランニングやジャンプ動作の繰り返しによって、骨に付着している筋肉が骨膜を引っ張り続けることが原因とされています。初期段階では運動開始時に痛みを感じる程度ですが、進行すると日常生活でも常に痛みを感じるようになります。

特に脛骨の内側中央から下3分の1あたりに圧痛や腫れが認められることが特徴です。学生アスリートから市民ランナーまで、幅広い年齢層の方がこの症状で悩まれています。

筋膜の癒着と筋肉の硬結

デスクワークや運動不足によって筋肉が慢性的に硬くなると、筋膜という筋肉を包む薄い膜が周囲と癒着してしまいます。この状態になると、ふくらはぎの内側を押したときに鋭い痛みを感じたり、つっぱるような違和感が続いたりします。

筋膜の癒着は血液やリンパの流れも悪くするため、老廃物が溜まりやすくなり、さらに痛みが増悪する悪循環に陥ります。

むくみによる組織の圧迫

ふくらはぎの内側にはリンパ管や静脈が多く通っており、これらの流れが滞ると組織内に水分や老廃物が蓄積します。特に女性の場合、ホルモンバランスの変化や冷え、塩分の摂りすぎなどでむくみやすく、それが痛みの原因となることがあります。

むくみによる痛みは、夕方になると悪化したり、靴下の跡が深く残ったりするという特徴があります。

神経の圧迫や関連痛

腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛など、腰や臀部の問題が原因で、ふくらはぎの内側に痛みやしびれが放散することもあります。この場合、ふくらはぎだけでなく腰や臀部にも症状があることが多く、前かがみになったり長時間座ったりすると痛みが増強します。

神経性の痛みは、筋肉の問題とは異なる独特のしびれるような感覚を伴うことが特徴です。

東洋医学から見たふくらはぎ内側の痛み

東洋医学では、ふくらはぎの内側の痛みを単なる局所的な問題としてではなく、身体全体のバランスの乱れとして捉えます。この部位には腎経や脾経といった重要な経絡が流れており、これらの気血の流れが滞ることで痛みが生じると考えられています。西洋医学的な診断に加えて、東洋医学的な視点を持つことで、より根本的な改善が可能になるのです。

気血津液の流れと痛みの関係

東洋医学には「不通則痛(ふつうそくつう)」という重要な概念があります。これは「通じざれば、すなわち痛む」という意味で、気や血、津液といった身体を巡る物質の流れが滞ると痛みが生じるという考え方です。ふくらはぎの内側の痛みも、この原理で説明することができます。

気は生命エネルギーのようなもので、血は全身を滋養する栄養物質、津液は体内の水分を指します。これらが順調に流れている状態が健康であり、どこかで滞りや不足が生じると痛みや不調として現れます。

特にふくらはぎの痛みには血と津液の流れが深く関係しており、これらを改善することが治療の鍵となります。

ふくらはぎ内側を通る経絡の役割

ふくらはぎの内側には、主に腎経と脾経という2つの重要な経絡が走行しています。腎経は生命エネルギーの根本である腎の気を全身に巡らせる経路で、足の裏から始まりふくらはぎの内側を通って上行します。

腎の働きが弱ると、下肢の冷えやだるさ、むくみなどが生じやすくなり、ふくらはぎ内側の痛みにもつながります。一方、脾経は消化吸収や水分代謝を司る脾の気を運ぶ経絡です。脾の働きが低下すると、身体に余分な水分が溜まりやすくなり、むくみや重だるさが生じます。

また、筋肉の栄養状態にも影響するため、筋疲労が回復しにくくなります。これら2つの経絡のバランスを整えることで、ふくらはぎの痛みを根本から改善できるのです。

体質やストレスとの関連性

東洋医学では、同じ症状でも人によって原因が異なると考えます。例えば、冷えやすい体質の方は血液循環が悪くなりやすく、筋肉が硬くなって痛みを生じやすくなります。

一方、ストレスが多い方は気の流れが滞りやすく、それが筋肉の緊張や痛みとして現れることがあります。ふくらはぎの痛みを訴える方の多くに、睡眠不足や過労、精神的なストレスといった背景があることがわかっています。身体の痛みとこころの状態は密接につながっており、両方を同時にケアすることが真の改善につながるのです。

ふくらはぎ内側の痛みに効果的な改善方法

ふくらはぎ内側の痛みを改善するためには、痛みの原因に応じた適切なアプローチが必要です。ここでは、東洋医学と西洋医学の両方の視点から、効果的な改善方法をご紹介します。

鍼灸による気血の流れの改善

ふくらはぎ内側の痛みに対しては、患部への直接的なアプローチと、経絡全体のバランスを整える施術を組み合わせます。髪の毛ほどの細さの鍼を使用し、最も効果的なツボに施術を行います。

痛みが強い急性期には、患部周囲のツボに鍼を打って血液循環を促進し、消炎作用と鎮痛作用を高めます。慢性的な痛みの場合は、腰背部や臀部、大腿部の筋肉のツボにもアプローチして、下肢全体の筋緊張を緩めます。

また、腎経や脾経などの経絡上の重要なツボを使って、気血津液を補い、身体の自然治癒力を高めていきます。

整体による筋膜リリースと骨格調整

鍼灸施術に加えて、整体による筋膜の癒着を解く施術も効果的です。強い力でぐいぐい押すのではなく、身体に優しい圧で筋膜の滑りを良くし、筋肉の柔軟性を取り戻していきます。

また、足首や膝、股関節、骨盤のゆがみを整えることで、ふくらはぎにかかる負担を軽減します。偏平足や足のアーチの崩れがある方には、足部の使い方の指導や、正しい歩行方法のアドバイスも行います。

ふくらはぎ内側の痛みを予防するために

一度痛みが改善しても、日常生活での負担が続けば再発する可能性があります。そのため、施術と並行してセルフケアを行うことが非常に重要です。ここでは、ふくらはぎ内側の痛みを予防し、再発を防ぐために自宅でできる方法をお伝えします。

適度な運動と休息のバランス

運動不足も過度な運動も、どちらもふくらはぎの痛みの原因になります。デスクワークが多い方は、定期的に立ち上がって足首を回したり、軽く歩いたりすることで筋肉の硬直を防げます。

一方、スポーツをされている方は、練習前後のウォーミングアップとクールダウンを十分に行い、筋肉に急激な負担をかけないことが大切です。特に運動量を急に増やすとシンスプリントのリスクが高まるため、段階的にトレーニング強度を上げていくことを心がけてください。

痛みや違和感を感じたら無理をせず、早めに休息をとることが悪化を防ぐポイントです。

身体を温め血流を促進する習慣

ふくらはぎの痛みの多くは、血液やリンパの流れの滞りと関係しています。毎日の入浴で身体を芯から温めることで、筋肉の緊張がほぐれ、老廃物の排出も促進されます。シャワーだけで済ませるのではなく、湯船にゆっくり浸かる習慣をつけることをおすすめします。

また、足首からふくらはぎにかけて優しくさすり上げるセルフマッサージも効果的です。ただし、痛みが強い急性期に強くマッサージすると悪化する恐れがあるため、あくまで優しく行うことが重要です。

日常生活でできる予防のポイント

偏平足や足のアーチの崩れは、ふくらはぎ内側への負担を増大させます。日常生活では、足の指をしっかり使って歩くことを意識し、足底の筋肉を鍛えることが予防につながります。

  • タオルを足の指でたぐり寄せる運動を毎日行う
  • 裸足で歩く時間を作り、足裏の感覚を鍛える
  • クッション性が高く足のアーチをサポートするインソールを使用する
  • ハイヒールや薄底の靴を避け、自分の足に合った靴を選ぶ
  • 長時間同じ姿勢を避け、こまめに足を動かす

ふくらはぎ内側の痛みを放置するリスク

ふくらはぎの内側に痛みを感じても、「そのうち治るだろう」と放置してしまう方が少なくありません。しかし、痛みは身体からの重要なサインであり、適切な対処をしないと症状が悪化したり慢性化したりする恐れがあります。

慢性化による生活の質の低下

初期段階では運動時だけだった痛みも、放置すると日常生活の何気ない動作でも痛むようになります。階段の上り下り、買い物での長時間の歩行、立ち仕事など、日常的な活動が制限されてしまうのです。

痛みをかばって歩くうちに、今度は反対側の足や腰、膝など他の部位にも負担がかかり、新たな痛みが生じる悪循環に陥ります。早期に適切な治療を受けていれば数回の施術で改善したであろう症状が、慢性化すると改善までに時間がかかってしまうのです。

深刻な疾患の見逃しリスク

ふくらはぎの痛みの中には、深部静脈血栓症のような重篤な疾患が隠れている場合もあります。特に片側だけが急に腫れて痛む場合や、発熱を伴う場合、安静にしていても痛みが増す場合などは注意が必要です。

こうした症状がある場合は、まず医療機関での検査を受けることをおすすめします。また、神経の圧迫が原因の場合も、放置すると神経障害が進行して回復が難しくなることがあります。しびれや筋力低下を伴う痛みは、早めに専門家に相談することが大切です。

痛みの程度別チェックリスト

あなたの痛みの状態を確認してみましょう。以下の項目に当てはまるものが多いほど、早期の対処が必要です。

痛みの程度症状の特徴対処法
軽度運動後に軽い違和感がある程度
日常生活には支障がない
ストレッチや入浴で改善
様子を見ながらセルフケア
中等度歩行時に痛みを感じる
押すと圧痛がある
朝起きた時に痛む
早めの専門的な治療が必要
鍼灸や整体での改善を推奨
重度安静時も痛む
しびれや腫れを伴う
日常生活に支障がある
すぐに専門家に相談
医療機関での検査も検討

まとめ

ふくらはぎ内側の痛みは、後脛骨筋の疲労やシンスプリント、筋膜の癒着、むくみ、神経の圧迫など、さまざまな原因で生じます。単なる筋肉疲労と軽視せず、身体全体のバランスの乱れを示すサインとして捉えることが重要です。

東洋医学では、気血津液の流れの滞りが痛みを引き起こすと考え、腎経や脾経といった経絡のバランスを整えることで根本改善を目指します。鍼灸と整体を組み合わせた施術によって、痛みの部位だけでなく、身体全体とこころの状態を同時にケアすることが、真の健康回復につながるのです。

痛みを放置すると慢性化し、日常生活の質が大きく低下してしまいます。「そのうち治るだろう」と我慢せず、早期に適切な対処を行うことが、早期回復の鍵となります。セルフケアと専門的な施術を組み合わせることで、ふくらはぎの痛みから解放され、快適な日々を取り戻すことができるでしょう。


院長:泉

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