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捻挫と打撲の違いを正しく知って早く治す方法

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こけた、ぶつけた、そのあとどうすればいい?痛みの正体を知ることが、回復への第一歩です。今日は、捻挫と打撲の違いや見分け方について、東洋医学の視点も交えながらお話しします。

お子さんのケガを前にして焦った経験、ありませんか。あるいはご自身が突然の痛みに「これって病院に行くべき?」と迷ったことは?そんなとき、まず知っておきたいのが「今起きていることの正体」です。

院長:泉

ケガをした直後というのは、誰でも頭が真っ白になりますよね。でも「捻挫なのか打撲なのか」を正しく知るだけで、その後の対処がまったく変わってきます。長年の施術経験から感じることですが、初期対応のちょっとした差が、回復の速さに大きく影響するんです

目次

捻挫とは何か、まずここから

捻挫とは、関節に無理な力が加わって、関節を支えている靭帯や関節包が損傷した状態のことをいいます。骨が折れているわけではないのに、見た目の腫れや痛みが強く出ることも多く、「骨折じゃないから大丈夫」と軽くみてしまいがちな怪我のひとつです。

捻挫が起きやすい場所と原因

最も多いのが足首の捻挫で、スポーツ中や階段の踏み外し、路面の凹凸などで足首をひねったときに起こります。膝や手首、指の関節でも起きやすく、日常のあらゆる場面がきっかけになります。

靭帯は関節の安定を保つための組織です。その靭帯が引き伸ばされたり、部分的に断裂したりすることで、関節がぐらつく感覚や、動かすたびに走る痛みが生じます。

捻挫の症状チェック

捻挫かどうかを判断する目安として、以下のような症状に当てはまるかどうかを確認してみてください。

  • 関節をひねったあとから痛みが出た
  • 関節がぐらついたり、不安定な感じがある
  • 患部が時間とともに腫れてきた
  • 体重をかけると関節に鋭い痛みがある
  • 内出血(青あざ)が関節の周辺に広がってきた

これらが複数あてはまる場合は捻挫の可能性が高く、程度によっては整形外科や接骨院での診察が必要です。

打撲とはどういうケガか

打撲は、何か固いものにぶつかったり、転倒して地面に強く打ち付けたりしたときに、皮膚の下の筋肉や軟部組織が傷ついた状態です。関節ではなく、筋肉や皮下組織がダメージを受けている点が捻挫とは異なります。

「打ち身」という言葉のほうが親しみやすいかもしれません。強く打った直後よりも、少し時間が経ってから腫れや内出血が広がることが特徴で、青くなった皮膚の下で血が滲んでいるような状態です。

打撲の症状チェック

打撲かどうかを確認するためのポイントをまとめると、次のようになります。

  • ぶつけた直後から鈍い痛みがある
  • 押すと強い痛み(圧痛)を感じる
  • 時間の経過とともに青あざが広がってきた
  • 関節ではなく、筋肉や骨の表面がある
  • 動かすと痛いが、関節がぐらつく感じはない

捻挫と打撲、何がどう違うのか

この2つは、見た目の腫れや内出血という症状が似ているため、区別が難しいと感じる方が多いのですが、損傷している部位がまったく違います。捻挫は「関節を支える靭帯」のケガ、打撲は「ぶつけた場所の筋肉や軟部組織」のケガです。

整理すると、次のように考えるとわかりやすいです。

項目捻挫打撲
損傷部位関節の靭帯・関節包筋肉・皮下組織・血管
主な原因関節をひねる・ねじるぶつかる・強打する
痛みの特徴関節に鋭い痛み、不安定感鈍い痛み、圧痛、じんじんする感覚
腫れ・内出血関節周辺に腫れ、内出血あり打った場所に腫れ、青あざ
回復の目安軽度で2〜4週間、中等度以上は6週間以上軽度で1〜2週間

ただし、ひとつ注意してほしいのは、「歩ける・動かせる=大丈夫」ではないということです。足首の靭帯が完全断裂していても歩ける方はいますし、見た目が軽くても骨折が隠れているケースもあります。「なんとなく動かせるから大丈夫」という判断は、後々に後悔する原因になりかねません。

骨折との見分け方も知っておこう

捻挫や打撲と並んでよく混同されるのが骨折です。骨折は骨そのものが折れた状態で、捻挫や打撲より症状が強く出ることが多いのですが、ひびが入った程度(不全骨折)だと、捻挫と区別がつきにくい場合があります。

次のような状態が見られたときは、できるだけ早く整形外科を受診することをお勧めします。

  • 患部が明らかに変形して見える
  • 体重をかけると激しい痛みで立てない
  • ぶつけた衝撃のわりに異常に強い腫れが出た
  • 患部に軽く触れるだけでも激痛がある
  • しびれや感覚の異常が出ている

応急処置の基本「RICE処置」

ケガをした直後の対応として、古くから現場で使われてきたのがRICE処置という方法です。「安静・冷却・圧迫・挙上」の4つの頭文字を取ったもので、捻挫にも打撲にも共通して有効な初期対応です。

RICE処置の手順

Rest(安静)は、ケガした部位をそれ以上動かさないことです。「少しくらいなら動かしても」という気持ちをぐっとこらえて、まずは動きを止めてください。

Ice(冷却)は、氷や保冷剤をタオルに包んで患部を冷やすことです。直接肌に当てると凍傷になることがあるので、必ずタオル越しに使ってください。20分冷やして40分休む、というサイクルが目安です。

Compression(圧迫)は、弾性包帯などで患部を軽く圧迫することです。内出血や腫れの広がりを抑えるための処置ですが、強く巻きすぎると血流を妨げるので注意が必要です。

Elevation(挙上)は、患部を心臓より高い位置に保つことです。腫れを抑え、血液が溜まりにくくなります。足首のケガなら寝転がって足をクッションで高くするのが簡単です。

東洋医学の視点から見たケガの回復

ここまでは西洋医学的な観点でお話ししてきましたが、私は30年にわたって東洋医学の視点からも多くの方のケガや不調に向き合ってきました。

捻挫や打撲は、損傷した局所だけの問題ではなく、全身の気血の流れが乱れることで回復が遅れやすいという考え方が東洋医学にはあります。特にストレスや疲労が重なっているときは、自然治癒力が下がっていることが多く、同じケガでも回復までの時間に大きな差が出ます。

なかなか治らないときに考えること

「1週間以上経つのにまだ腫れが引かない」「痛みが全然変わらない」という状況が続くときは、そのケガの背景に、身体全体のエネルギー不足や血流の滞りが関係していることがあります。

施術の場でよく見かけるのが、急いで復帰しようとして無理をしてしまうケースです。特にスポーツをされている方や仕事が忙しい方は、休むことへの罪悪感からついつい早く動こうとしてしまいますが、それが完治を遠ざけてしまいます。

気血の流れを整えることの大切さ

鍼灸気功整体では、損傷した部位を直接触るのではなく、全身の気の流れを診て、回復を妨げている原因に働きかけることができます。患部以外のツボにアプローチすることで、血流を促進し、自然治癒力を高めることが目的です。

「病院での治療と並行して受けてみたい」「湿布を貼り続けているけど一向によくならない」という方には、東洋医学的なアプローチが力になれる場合があります。

こんな状態のときは迷わず受診を

応急処置をしながら経過を見ることも大切ですが、次のような状態が現れたときは、そのまま放置せずに専門機関を受診してください。

  • ケガをしてから24時間以上経過しても腫れや痛みが増している
  • 患部の感覚がない・しびれがある
  • 患部の皮膚の色が異常に変わってきた
  • 子どもがケガをして体重をかけることを嫌がっている
  • 翌日になっても全く痛みが軽くなっていない

お子さんのケガで特に注意が必要なのは、成長期の子どもは靭帯より骨のほうが弱い場合があるため、大人では捻挫で済むような力のかかり方でも、骨折(剥離骨折)を起こしていることがあるからです。

回復後も油断しないために

捻挫や打撲は「治った」と感じてからも、完全に組織が修復されるまでには時間がかかります。特に捻挫は、靭帯の修復が不十分なまま動き出すと、再び同じケガをしやすくなる「習慣性捻挫」になってしまうことがあります。

「前に捻挫した足首が、また同じようにグキッとなりやすい」という方、心当たりはありませんか。それはまさに、回復を急ぎすぎた結果であることが多いのです。

回復の目安が出ても、しばらくはテーピングやサポーターで関節を保護しながら徐々に動かしていくことが大切ですし、その間に身体全体の回復力を高めておくことがよりよい回復につながります。

ケガの正体を知ることが安心への第一歩

捻挫は関節の靭帯のケガ、打撲は筋肉や皮下組織のケガ。この2つは損傷部位もアプローチも異なりますが、どちらも初期対応と回復のペースが将来の再発防止を左右します。

30年で17万人以上の方のこころと身体に向き合ってきた経験から、私が伝えたいのはひとつです。ケガは「我慢する」のではなく「正しく対処する」ことで、はるかに早く、しっかりと回復できます。ひとりで判断に迷ったときは、ぜひ気軽にご相談ください。あなたとご家族の回復と健康を、全力で応援しています。


院長:泉

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