逆流性食道炎

逆流性食道炎の症例報告

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎とは、胃の中にある胃酸や消化液が食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症を起こす病気です。通常、食道と胃の境目には下部食道括約筋という筋肉があり、胃の内容物が食道に逆流しないよう蓋の役割を果たしていますが、この筋肉の機能が低下することで胃酸が逆流しやすくなります。

食道の粘膜は胃酸に対する防御機能が弱いため、胃酸にさらされ続けると炎症を起こし、胸やけや酸っぱいものがこみ上げる感覚などの症状が現れます。

日本における逆流性食道炎の有病率は成人の10～20％と推定されており、特に中高年や高齢者に多く見られます。1977年の調査では2.9％だった発症率が、1999年には16.3％と大幅に増加しており、食生活の欧米化や高齢化、診断技術の向上により患者数は増加傾向にあります。

胃食道逆流症（GERD）の主症状である胸やけを週に1回以上訴える患者は17.8％存在するという報告もあり、日本人の10人に1人がGERDであると言われています。

逆流性食道炎を適切に治療せずに放置すると、まず慢性的な胸やけや睡眠障害により生活の質が著しく低下し、仕事や日常生活に深刻な支障をきたすようになります。長期間にわたって胃酸による刺激を受け続けることで、食道の粘膜が胃の粘膜に置き換わる「バレット食道」という状態が生じ、この状態では通常の30～120倍も食道がんになるリスクが高くなります。

さらに症状が進行すると、食道の狭窄により食べ物の通過障害が起こり、嚥下困難や体重減少を引き起こす可能性があります。最悪の場合、バレット食道から食道腺がんが発生し、生命に関わる重篤な状態に至る危険性もあります。また、慢性的な炎症により食道に潰瘍や出血が生じ、貧血や栄養失調などの合併症を引き起こすこともあります。

逆流性食道炎の原因

開院以来、当院には逆流性食道炎でお困りの方が多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、逆流性食道炎の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

次のようなものが逆流性食道炎の原因として挙げられます。

逆流性食道炎はこれらの複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

当院にも逆流性食道炎でお困りの方が多く来院されますが、病院で検査を受けても「異常なし」と言われてしまうケースは少なくありません。だからこそ、根本改善のためには、筋肉や内臓、身体のバランス、自律神経の状態など、東洋医学の視点から身体全体を丁寧にみていく検査が重要になります。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

逆流性食道炎でお悩みなら、充実した検査と豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

病院とはここが違います

逆流性食道炎の場合、病院では以下の治療法が一般的です。

プロトンポンプ阻害薬（PPI）

長期間の服用が必要で、薬を中止すると症状が再発することが多く、根本的な治癒を目指すものではありません。また、胃酸分泌の抑制により腸管感染症のリスクが高まったり、カルシウムの吸収阻害による骨粗鬆症、ビタミンB12欠乏による貧血などの副作用が報告されており、長期使用には慎重な判断が必要です。

H2ブロッカー

PPIに比べて効果が穏やかで、重症例では十分な症状改善が得られない場合があります。また、長期間使用すると薬剤に対する耐性が生じることがあり、徐々に効果が減弱する可能性があります。根本的な原因の解決にはならず、対症療法にとどまります。

制酸薬・粘膜保護薬

効果の持続時間が30分程度と非常に短く、頻繁な服用が必要になります。また、一時的な症状緩和にとどまり、根本的な治療効果は期待できません。長期間使用すると便秘や下痢などの消化器症状を引き起こすことがあります。

消化管運動機能改善薬

効果には個人差があり、すべての患者さんに有効というわけではありません。また、漢方薬である六君子湯は体質に合わない場合、胃腸症状が悪化することがあり、専門的な知識に基づいた処方が必要です。

逆流性食道炎を改善するために

逆流性食道炎を改善するためには、まず症状の原因を詳しく分析することが重要です。単なる食道や胃の問題だけでなく、さまざまな要因が関わっている場合が多く見られます。

だからこそ、逆流性食道炎の根本改善を目指すには、原因を正しく見極めることが欠かせません。的外れな対処を続けていても、症状の改善は難しいのです。

当院では、逆流性食道炎の原因を 内因性ストレス・外因性ストレス・その他のストレス の観点から多角的に分析します。

内因性ストレス（喜・怒・憂・思・悲・恐・驚といった感情の影響）、外因性ストレス（気候や環境要因）、さらには暴飲暴食や過労などの生活習慣も考慮し、根本的な改善を目指します。

過去の改善事例と照らし合わせながら、一人ひとりに最適な施術プランをご提案し、最短での回復をサポートします。

当院の特徴

当院では 国家資格を持つ鍼灸師が施術を担当し、専門的な知識と技術で患者様の症状に向き合います。施術は優しいツボ治療 を中心に行い、身体への負担を最小限に抑えながら、自然な回復を促します。

また、無理に強い刺激を与えずに効果を引き出す施術を大切にしており、鍼が初めての方や刺激が苦手な方にも安心して受けていただけます。

症状の根本原因を見極め、適切な施術を行うことで、身体のバランスを整え、不調の改善を目指します。

当院で逆流性食道炎が改善する理由

30年で17万人以上の施術実績が、その効果を裏付けています。

逆流性食道炎の多くは、身体的・精神的・社会的・化学的など、さまざまなストレスが関係しています。

当院では、寿楽堂独自の気診を用いた鍼灸整体施術により、こころと身体の両面を施術し、症状の根本改善を目指します。

逆流性食道炎のQ＆A

逆流性食道炎は自然に治りますか？

逆流性食道炎は生活習慣や体質的要因が大きく関与しているため、自然治癒は困難です。しかし、東洋医学的なアプローチにより胃腸機能を根本から改善することで症状の軽減が期待できます。

逆流性食道炎の人がやってはいけないことは？

暴飲暴食、早食い、食後すぐに横になること、高脂肪食や刺激物の摂取、喫煙、過度な飲酒、前かがみ姿勢の長時間継続などは症状を悪化させるため避けるべきです。

逆流性食道炎と胃食道逆流症（GERD）の違いは何ですか？

GERDは胃酸の逆流により起こる症状全般を指し、その中で内視鏡検査で食道に炎症が確認されたものが逆流性食道炎です。GERDには炎症のない非びらん性も含まれます。

逆流性食道炎の症状が悪化する食べ物は何ですか？

高脂肪食、チョコレート、コーヒー、柑橘類、トマト、玉ねぎ、辛い物、炭酸飲料、アルコールなどが症状を悪化させやすい食品として知られています。

東洋医学で逆流性食道炎は治療できますか？

東洋医学では逆流性食道炎を脾胃の機能失調や肝気鬱結と捉え、鍼灸治療により臓腑の調和を図り、気血の循環を改善することで根本的な体質改善が期待できます。

逆流性食道炎が改善せずに悩んでいた皆さまも、当院で鍼灸気功整体の施術を受けて、このような変化がありました。

当院では、逆流性食道炎の方に対し、全身のバランスを整える施術を行い、日常生活の質の向上をサポートしています。鍼灸整体の施術により、身体の巡りを整え、自然な回復を促すことで、症状の軽減を目指します。

逆流性食道炎でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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