
院長:泉お気軽にご相談ください!


太ももの裏側がじんわり痛む、座っていても違和感がある、そんな経験はありませんか。ハムストリングスの筋肉痛は、スポーツや運動後に多い症状のひとつですが、「ただの疲れ」と放置してしまうと、思わぬ長引き方をすることもあります。このページでは、その原因から自宅でできるセルフケア、そして東洋医学的な視点まで、わかりやすくお伝えしていきます。


太ももの裏の痛みで来院される方は本当に多いんです。「運動後だから当然」と思っているうちに慢性化してしまうケースも少なくありません。ぜひ最後まで読んでいただければと思います
ハムストリングスというのは、太ももの裏側にある大きな筋肉群の総称です。大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋という3つの筋肉が集まったもので、膝を曲げたり、股関節を伸ばしたりといった動作に深く関わっています。日常的なウォーキングはもちろん、階段の昇降やしゃがむ動作でも常に使われているため、疲労が蓄積しやすい部位でもあります。
運動後に太もも裏がだるくなったり、翌日・翌々日になって急に痛みが強くなったりするのは、いわゆる「遅発性筋肉痛」と呼ばれる状態です。これは、筋肉の繊維が微細なダメージを受け、それを修復しようとする過程で炎症が生じることで起こります。適度な筋肉痛であれば、身体が成長している証拠と捉えることもできますが、痛みの強さや期間によっては、注意が必要な場合もあります。
特に気をつけていただきたいのが、「筋肉痛」と「肉離れ」の見極めです。筋肉痛は通常、運動後数時間〜48時間後にじわじわと現れるのに対し、肉離れは運動中に「ブツッ」という感覚とともに急激な激痛が走ることが多いです。歩くのが困難なほどの痛みや、局所的な腫れ・内出血がある場合は、迷わず専門家にご相談ください。
この痛みで悩む方は、特定のスポーツ選手だけではありません。日常生活のさまざまな場面で、ハムストリングスに負担をかけているケースが実は多くあります。あなたはどれかに当てはまりますか?
デスクワークの方に多いのですが、長時間座った姿勢が続くと太もも裏の筋肉が縮んだまま固まってしまいます。その状態で急に動くと、柔軟性が失われたハムストリングスに大きな負荷がかかりやすいのです。「運動したわけでもないのになぜ?」と思う方は、このパターンを疑ってみてください。


せっかく回復しかけているのに、うっかりやってしまいがちな行動がいくつかあります。身体を大切にしたいからこそ、この点はしっかり押さえておいていただきたいです。
「早く治したい」という気持ちから、炎症が残っているうちに強引にストレッチをしてしまう方がいます。ところが、痛みが強い急性期には、無理に筋肉を伸ばすことでかえって損傷を悪化させてしまうことがあります。ストレッチは痛みが落ち着いてきた回復期に、ゆっくりと行うのがポイントです。
「温めるべき?冷やすべき?」という疑問を持つ方はとても多いです。基本的には、運動直後や痛みが強い時期(炎症期・約48〜72時間)はアイシングが有効で、それ以降は血行を促進するために温めるほうが回復を助けます。ただし、内出血や腫れがある場合は、まず冷やして安静にすることが最優先です。
痛みが少し和らいだからといって、すぐにハードな運動に戻ってしまうのも要注意です。筋肉の内部では、まだ修復が続いていることがほとんど。再び同じ箇所に強い負荷をかけると、慢性的な痛みに移行してしまうこともあります。
ここからは、日常生活の中で取り入れていただけるセルフケアをご紹介します。特別な道具がなくてもできるものを中心にお伝えしますので、ぜひ今日から少しずつ試してみてください。
まずは「RICE処置」が基本です。Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字をとったものです。運動直後や強い痛みがある場合は、タオルに包んだ氷などで患部を10〜15分程度冷やし、あとは患部を心臓より高い位置に保つよう心がけてください。
痛みのピークが過ぎたら、ゆっくりとしたストレッチで筋肉の柔軟性を取り戻していきましょう。仰向けに寝た状態で片足を天井に向けてゆっくり上げ、太もも裏が軽く伸びる感覚のところで10〜20秒キープするだけでも、十分なセルフケアになります。決して「痛気持ちいい」を超えた強さでやらないのが大切です。
長時間のデスクワークの合間に、1時間に一度は立ち上がって軽く歩くだけでも、ハムストリングスの血行を保つことができます。また、入浴はシャワーだけで済まさず、湯船にしっかりつかることで筋肉全体の血行が促進され、疲労回復が早まります。ちょっとした積み重ねが、身体の回復力を大きく左右するんです。
適切なセルフケアをしていても、なかなか痛みが引かないケースがあります。そういったときに私が施術を通じて感じることは、筋肉そのものの問題だけでなく、全身の気血の流れが滞っているケースが非常に多い、ということです。東洋医学では、「肝(かん)」が筋肉の柔軟性や血の貯蔵を司ると考えます。ストレスや睡眠不足、冷えなどが続くと肝のエネルギーが不足し、筋肉への栄養供給が滞りやすくなります。
当院では、唾液によるストレス検査と気診(筋反射テスト)を組み合わせた独自の検査で、太もも裏の痛みの根っこにある原因を東洋医学的に分析します。表面的な痛みだけを取るのではなく、なぜその痛みが出やすい身体になっているのかを整えることで、再発しにくい身体へと導いていきます。
太もも裏の痛みで来院される方の中には、最初は筋肉痛だと思っていたものが、坐骨神経の関連痛だったり、お尻から脚にかけての筋筋膜の問題だったりするケースがあります。特に、じっとしていても鈍い痛みやしびれが続く場合は、ハムストリングスだけの問題でないことも考えられます。自己判断で放置せず、専門家の目でチェックしてもらうことをおすすめします。
「いつになったら治るの?」という不安はとてもよくわかります。一般的な目安として、以下の表を参考にしてみてください。ただし、これはあくまでも目安であり、個人差や生活環境によって大きく変わります。
| 程度 | 主な症状 | 回復の目安 |
|---|---|---|
| 軽度(筋肉痛レベル) | 翌日〜2日後に張りや鈍痛 | 3〜5日程度 |
| 中等度(軽い肉離れ) | 歩行時に痛み、局所的な圧痛 | 3〜6週間程度 |
| 重度(完全断裂) | 歩行困難、著しい腫れや内出血 | 2〜3か月以上(要医療機関受診) |
痛みが1週間以上引かない、または日に日に悪化している場合は、自己判断でのセルフケアに頼らず、専門家への相談を強くおすすめします。長引く痛みには、必ず何らかの理由があります。
当院では、太もも裏の痛みに対して、鍼灸と気功整体を組み合わせた「優しいツボ施術」を行っています。髪の毛ほどの細さの鍼を使うため、刺鍼の痛みはほとんどありません。気診で特定した経穴(ツボ)にアプローチすることで、局所の血流を高め、全身の気血のバランスを整えていきます。
実際に施術を受けた方から「施術後に脚がじんわり温かくなった」「翌日の朝の張りが全然違う」というお声をいただくことが多いです。特に、慢性的な疲労や冷えを持っている方、デスクワークで身体が固まりがちな方には、鍼灸は非常に相性の良いアプローチです。薬に頼らずに身体を整えたいとお考えの方も、まずは一度ご相談ください。
太もも裏の痛みは、「運動のせいだから仕方ない」「そのうち治るだろう」と思って後回しにされやすい症状のひとつです。でも、身体が発するサインには必ず意味があります。30年・17万人以上の施術経験の中で私が確信していることは、早めに向き合った分だけ、身体は必ず応えてくれる、ということです。
痛みが続いてつらい、なかなか回復しない、何が原因かわからない、そんなお悩みをひとりで抱えないでください。東洋医学の視点から、あなたの身体に合った根本的なアプローチで一緒に改善を目指しましょう。いつでもお気軽にご相談いただければ嬉しいです。