
院長:泉お気軽にご相談ください!

こんにちは。富山寿楽堂鍼灸院・整体院、院長の泉賢秀です。今日は「体のどこかが痛いのに、病院で検査しても何も見つからない」という経験をされた方に、ぜひ読んでいただきたいお話をしたいと思います。
「また検査で異常なしって言われた…」そんな言葉を、当院でも多くの方からお聞きします。痛みは本物なのに、原因が分からない。そのもどかしさ、つらさは、経験した人にしか分からないものがあります。
実はその痛み、心因性疼痛という概念で説明できることがあります。今回はこの「心と体が交わる場所にある痛み」について、東洋医学の視点も交えながらお伝えしていきます。
院長:泉30年間でのべ17万人以上の方を診てきて感じるのは、「痛みには必ず意味がある」ということです。検査で見えない痛みだからこそ、心と体を同時に診る東洋医学のアプローチが力を発揮することがあります
「心因性の痛み」と聞くと、「では本当は痛くないの?」と思われる方もいるかもしれません。でも、そうではないんです。心因性疼痛とは、精神的なストレスや心理的な要因が強く影響して起こる、れっきとした本物の痛みのことです。
体に明らかな炎症や骨折、神経の損傷が見つからないのに、慢性的な痛みが続く。そういう状態が心因性の痛みの特徴のひとつです。頭痛、腰痛、肩の痛み、お腹の痛みなど、さまざまな場所に現れます。
脳は「痛みのシグナル」を処理しているのですが、強いストレスや不安、うつ状態などが続くと、痛みを感じるしくみが過剰に反応したり、誤作動を起こしたりすることがあります。痛みを感じているのは「気のせい」ではなく、脳がそう感知しているという、れっきとした生理的な現象なのです。
心因性の痛みが疑われる場合、いくつかの共通したパターンがあります。自分の状態と照らし合わせながら読んでみてください。当てはまる項目が多いほど、心身のバランスが乱れているサインかもしれません。
これらが重なっている場合、身体だけを診るのではなく、心のストレスや自律神経のバランスにも目を向けていく必要があります。
少し深くお話ししますね。人の体には「痛みを和らげる」機能が本来備わっています。脳内のエンドルフィンや、神経系の下行性疼痛抑制系と呼ばれるしくみがそれにあたります。ところが、長期間にわたるストレスや精神的な緊張が続くと、この「痛みを抑えるしくみ」が弱まってしまうことがあります。
また、過去のつらい経験、職場や家庭の人間関係のストレス、自分でも気づいていない感情の蓄積などが、体の痛みとして表れてくることもあります。東洋医学では、感情と臓器は深くつながっていると考えます。たとえば「怒り」は肝(かん)と、「悲しみ」は肺と関係があるとされており、その経絡の滞りが痛みとして体に現れてくることがあるのです。
心因性疼痛の根っこには「こころの疲弊」と「自律神経の乱れ」があると、私は30年の臨床経験から確信しています。だからこそ、体の表面の症状だけを追いかけていても、なかなか根本改善には至らないのです。
東洋医学では「不通即痛(ふつうそくつう)」という言葉があります。「流れが滞れば痛みが生まれる」という意味です。気や血の流れが何らかの理由で詰まったり、弱くなったりしたとき、体はそれを「痛み」というサインで教えてくれます。
西洋医学の検査では「見えない異常」も、東洋医学の気診(筋反射テスト)では体の反応として読み取ることができます。どこが滞っているのか、どの臓腑のエネルギーが弱まっているのかを丁寧に見極めることで、その人だけの施術プランが生まれます。
「どこの病院に行けばいいか分からない」というお声はとても多いです。心因性の痛みは、精神科・心療内科・ペインクリニック・神経内科など、複数の診療科が関わる場所にあります。一般的には心療内科やペインクリニックへの相談が入り口として挙げられることが多いです。
ただ、「心の病院」という言葉に抵抗を感じる方もいらっしゃいますよね。それもよく分かります。東洋医学の鍼灸では「身体の診察」から入りながら、自律神経や気血の流れを整えていくアプローチをとりますので、心理的なハードルが低い入り口として選ばれる方も多くいます。
「何年もいろんな病院を受診したけど、どこにも原因がなかった」という方が、当院に初めていらっしゃるケースがよくあります。そういった方に共通しているのは、「痛みを治そうとする」だけで、「体全体のバランスを整える」という視点が抜け落ちていたことが多いということです。
痛みの「症状」を抑えることと、痛みの「根本原因」を整えることは、別のことです。当院では唾液アミラーゼによるストレス検査と、寿楽堂独自の気診を組み合わせることで、心身の状態を総合的に把握したうえで施術計画を立てていきます。
鍼灸が心因性疼痛に対して有効に働くと考えられる理由のひとつは、自律神経を整える作用があることです。ツボへの刺激は、副交感神経の働きを高め、体をリラックスモードへと導きます。緊張状態が続いていた神経系を少しずつ落ち着かせていくことで、過敏になっていた痛みの感知が和らいでいくことがあります。
また、気血の巡りを改善することで、脳への血流も促進されます。慢性的な痛みを抱えている方の多くは、肩や首まわりのこりが強く、頭への血流が低下していることがよく見られます。巡りを整えることが、痛みの悪循環を断つ糸口になることがあるのです。
施術を続けていくなかで「体が温まってきた」「眠れるようになった」「気持ちが少し楽になった」という変化を感じていただけることが多く、そういった体の変化が積み重なることで、痛みが和らいでいく道筋が開けてきます。
初めていらっしゃる方は、まず丁寧なカウンセリングと問診から始まります。「いつから」「どこが」「どんな痛みか」だけでなく、仕事のこと、生活リズムのこと、気持ちの変化なども、お話ししていただける範囲でお聞きします。
その後、ストレス検査と気診による検査を行い、体の現在地を把握します。施術は子どもでも安心して受けられる優しいツボ刺激です。「鍼は怖い」とおっしゃっていた方でも、施術後に「全然痛くなかった、むしろ気持ちよかった」と言っていただけることがほとんどです。
初回は問診・検査に時間をかけるため、1日2名までとさせていただいています。「自分の体を、ちゃんと診てほしい」という方はお早めにご連絡ください。
この痛みと向き合っていくうえで、一番大切にしてほしいことがあります。それは「自分を責めないこと」です。心因性の痛みは、あなたの「心が弱いから」起きているのではありません。精一杯生きてきた体と心が、助けを求めているサインです。
ストレスをゼロにすることは難しいですよね。でも、体の巡りを整え、自律神経のバランスを少しずつ取り戻していくことで、ストレスへの耐性が高まり、痛みに振り回されない体に近づいていくことはできます。焦らず、ゆっくり、体と対話しながら歩んでいきましょう。
「どうせ治らない」と思っているあなたに伝えたいのは、私たちは「あなたが治ることをあきらめない」ということです。30年間、17万人を超える方々と向き合ってきた私がそう言い切れるのは、諦めずに続けた先で回復の扉が開いた方を、たくさん見てきたからです。
「検査で異常なし、でも毎日つらい」という状態が続いているなら、それはとても孤独で、疲弊することだと思います。「気のせい」「ストレスだから」で片付けられてきた痛みに、ちゃんと寄り添いたい。そういう気持ちで、私はこの仕事を続けています。
心と体はひとつです。体の痛みを整えることで心が楽になり、心が落ち着くことで体の痛みが和らいでいく。東洋医学にはその循環を起こす力があると、私は信じています。光山寺という富山のパワースポットで、仏様に見守られながらお待ちしています。
ひとりで抱え込まないでください。どんな些細なことでも、いつでもご相談いただけたらと思います。あなたの「治りたい」という気持ちに、全力でお応えします。