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脇の下のツボを押すと痛い…それ、肩こりやストレスのサインかもしれません

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こんにちは。富山寿楽堂鍼灸院・整体院、院長の泉賢秀です。今日は、ふとした瞬間に「脇の下がズキッと痛い…」「ここを押すと気持ちいいけど、何かのツボ?」と感じたことのある方に、ぜひ読んでいただきたいお話をしようと思います。

脇の下には、東洋医学的にとても重要な肩こり・自律神経の乱れに深く関わるツボが集まっています。ここをケアするだけで、肩のだるさが楽になったり、気持ちがスッと落ち着いたりすることもあるんです。

院長:泉

脇の下のツボは、30年間で17万人以上の患者さんを診てきた私がいつも大切にしているポイントのひとつです。心経(しんけい)のスタートとなる「極泉」は、心とからだをつなぐ要所中の要所。ツボを知るだけでセルフケアの質がぐっと変わりますよ

目次

脇の下にあるツボって、どんな場所なの?

脇の下というと、なんとなく「腕を上げたときに汗をかく場所」というイメージを持つ方が多いかもしれませんね。でも東洋医学の世界では、この部位は心臓と深くつながる「心経(しんけい)」という経絡が流れる、非常に重要なエリアとして知られています。脇の下にはいくつかのツボが存在しており、それぞれが異なる症状に働きかけます。代表的なものとして「極泉(きょくせん)」「大包(だいほう)」「淵腋(えんえき)」の3つがあります。今回はとくに多くの方のお悩みに関わる「極泉」を中心に、わかりやすくご説明していきますね。

極泉(きょくせん)とは?

極泉は、腋窩(えきか)、つまり脇の下の中央にあるツボです。腕を軽く上げたとき、脇の下のくぼんだ部分のちょうど真ん中あたりに位置しています。心経の第1番目のツボであり、「心」のエネルギーが最初に出てくる場所とされています。心臓の働きや精神的な安定に深く関わると考えられており、古くから施術者の間でも重視されてきたツボです。

大包(だいほう)と淵腋(えんえき)も知っておこう

大包は、脇の下から少し下がった側面にあるツボで、脾経(ひけい)に属します。全身の気血(きけつ)の流れをまとめる「包むツボ」とも言われ、全身の倦怠感やだるさ、筋肉全体の疲労感に働きかけます。淵腋は、大包よりもやや前方に位置し、胆経(たんけい)に属するツボです。脇の筋肉のこわばりや、腕の動かしにくさに関連することが多く、肩〜脇の緊張をほぐすのに活用されます。

脇の下のツボを押すと痛いのはなぜ?

「脇の下あたりをちょっと触っただけで、ズキッとした」「押すと気持ちいいような痛いような感覚がある」…そんな経験はありませんか?実はこれ、けっして珍しいことではありません。脇の下に痛みや過敏な反応が出る場合、その裏には複数の原因が重なっていることが多いのです。

原因① 肩まわりの筋肉が慢性的に緊張している

デスクワークやスマートフォンの長時間使用で、肩から腕にかけての筋肉が慢性的に縮こまっている状態が続くと、脇の下の筋肉にも負担が波及します。広背筋(こうはいきん)や大円筋(だいえんきん)、前鋸筋(ぜんきょきん)など、脇に関わる筋肉が硬くなると、ツボへの圧力が高まり、触れただけで「痛っ!」となることがあります。

原因② リンパの流れが滞っている

脇の下には「腋窩リンパ節(えきかリンパせつ)」という、全身のリンパが集まる重要なリンパ節があります。腕・肩・胸のリンパがここを経由して流れているため、運動不足や冷え、ストレスなどでリンパの流れが悪くなると、この部位が詰まったような感覚や押したときの痛みとして現れることがあります。

原因③ 自律神経の乱れとストレスの蓄積

東洋医学では、脇の下は「心(しん)」と深くつながる場所と捉えます。精神的なストレスや不安、過緊張の状態が続くと、心経のエネルギーが滞り、極泉のあたりに反応が出やすくなると考えられています。「なんとなく脇がこわばる」「胸が締め付けられる感じがする」という方は、心のSOSが脇の下に出ているのかもしれません。

極泉の押し方と、セルフケアのコツ

極泉は、自分でも押しやすいツボのひとつです。日常のセルフケアとして取り入れていただける方法をご紹介しますね。ただし、強く押しすぎると逆効果になることもありますので、「気持ちいい」と感じる程度の優しい刺激がポイントです。

基本的な押し方

座った状態、あるいは立った状態で行えます。腕を自然に下ろした状態で、反対側の手の親指を脇の下の中央部分(くぼんでいるところ)にそっと当てます。そのまま3〜5秒かけてじわっと押し込み、ゆっくり離す。これを3〜5回繰り返してみてください。呼吸は止めず、吐く息に合わせて押すとより効果的ですよ。

こんな症状に活用してみてください

極泉をはじめとした脇の下のツボは、以下のような状態に特に関連が深いとされています。

  • 肩こりや首まわりのだるさ、腕のしびれ
  • 動悸・息切れ・胸の圧迫感
  • ストレスや不安感、気持ちの落ち込み
  • 不眠・眠りが浅いと感じる
  • 五十肩(肩関節周囲炎)の初期段階
  • リンパの滞りによるむくみや倦怠感

もちろん、ひとつのツボですべてが解決するわけではありませんが、日常的にケアすることで身体の反応が変わってくることは、施術の現場でも日々感じています。

押してはいけないタイミングと注意点

脇の下には血管や神経も集中していますので、いくつか注意点があります。まず、脇の下に腫れやしこりがある場合は、自己判断でのツボ押しは控えてください。また、妊娠中の方は刺激の強い施術は避けたほうが無難です。日頃の体調管理の一環として、あくまでも「優しく、気持ちよく」を基本にしてみてくださいね。

東洋医学から見た「脇の下」の深い意味

東洋医学では、単に「どの筋肉が硬い」「どこのリンパが詰まっている」という物理的な視点だけでなく、「気の流れ」「感情と臓腑のつながり」という観点から身体を診ます。心経は「喜び」の感情と深く結びついており、喜びを感じにくくなったとき、孤独感や焦りを感じるとき、心経のエネルギーが乱れやすいとされています。

脇の下を触ったときに「なんとなくここが詰まっている気がする」と感じる方は、知らず知らずのうちに心の疲れを溜め込んでいることも。忙しい毎日の中で、自分の身体のサインに気づいてあげることが、東洋医学的なセルフケアの第一歩です。

心経・極泉と心臓の関係性

西洋医学的には、脇の下には上腕内側を走る「尺骨神経(しゃっこつしんけい)」や「正中神経(せいちゅうしんけい)」が通っており、心臓付近の疾患が原因で脇の下や腕の内側に放散痛(ほうさんつう)が現れることもあります。これは東洋医学が「脇の下=心(しん)に関わる場所」と捉えてきた知見と、非常に興味深いかたちで重なっています。もちろん、脇の下に強い痛みが続く場合や、動悸・胸痛を伴う場合はまず医療機関への受診をお勧めします。

当院での脇の下ツボへのアプローチ

富山寿楽堂では、脇の下のツボへのアプローチを、単独ではなく「全身の気の流れ」の中で捉えて施術しています。極泉ひとつを刺激するのではなく、その方のストレス検査や気診(きしん)の結果をもとに、心経・脾経・胆経などの経絡全体のバランスを整えるアプローチを行います。

たとえば、肩こりと不眠が同時に続いている方の場合、背中や首だけでなく、脇の下のツボへのアプローチが全体の改善に大きく貢献することがあります。表面的な症状だけでなく、その根っこにある「なぜそうなっているのか」を丁寧に読み解いていくのが、30年間変わらない当院の施術の軸です。

実際に来院された患者さんの変化

40代のデスクワーカーの女性が「右の脇の下から腕にかけてしびれるような感覚が続いている」という主訴でご来院されたことがあります。初回の気診では、心経と肺経の乱れが顕著で、唾液アミラーゼストレス値も高い状態でした。数回の施術を通じて脇の下の緊張が和らぎ、「腕が軽くなった」「眠れるようになった」という変化が現れてきました。身体は正直なもので、ひとつのポイントをほぐすことが連鎖的な変化を呼ぶことがあります。

脇の下のセルフケア・まとめ

ここまでご紹介してきた内容を、日常で使える形に整理しておきますね。

  • 脇の下の代表的なツボは「極泉・大包・淵腋」の3つ
  • 押すと痛い原因は、肩の筋緊張・リンパの滞り・自律神経の乱れの3つが多い
  • 極泉は座ったまま、親指でじわっと3〜5秒押すだけでOK
  • 肩こり・不眠・ストレス・むくみに日常的に活用できる
  • 痛みが強い・しこりがある・動悸を伴う場合は専門家に相談を

セルフケアは、継続することで身体が「ケアされることに慣れていく」感覚があります。毎日少しずつ、自分の身体に優しく触れてあげてください。

最後に、院長からひと言

脇の下のツボを押したとき、「あ、ここ痛い」と感じる方は、それがサインです。身体は不思議なもので、ちゃんと「ここに注目して」というメッセージを出してくれています。ただ、セルフケアだけでは追いつかないほど症状が積み重なっていることも少なくありません。「もしかして…」と感じたなら、一人で抱え込まずにぜひ当院にご相談ください。どんな些細なことでも、一緒に丁寧に向き合っていきますから、安心していただければと思います。


院長:泉

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