
院長:泉お気軽にご相談ください!

こんにちは。ある日突然、体の一部がひどく痛み始めて、何ヶ月経っても一向に良くならない——そんな経験をされている方は、いらっしゃいませんか?骨折や捻挫のはずなのに、じっとしていても焼けるような激痛が続く。そんな状態で毎日を過ごしているとしたら、どれほど不安で、つらいことでしょう。
反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)は、「痛みが治らない」という状態の中でも、特に複雑で誤解されやすい疾患のひとつです。このページでは、30年・17万人以上の施術経験を持つ医僧・鍼灸師の視点から、RSDという症状の正体と、東洋医学的なアプローチについてお話しします。
院長:泉「事故から半年経つのに痛みが引かない」という患者さんが来院されることがあります。西洋医学的な検査では異常なしと言われ、途方に暮れてたどり着かれる方も少なくありません。RSDは目に見えない神経の乱れが根本にあることが多く、こころと身体を同時に診る東洋医学のアプローチが、大きな力を発揮することがあると感じています
反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)とは、骨折・捻挫・打撲などの外傷をきっかけに、交感神経が異常に過剰反応し、慢性的な強い痛みや腫れ、皮膚の変色、関節の拘縮などが続く状態のことです。現在は「CRPS(複合性局所疼痛症候群)タイプⅠ」という名称でも知られています。
外傷そのものはすでに治癒していても、神経系が誤作動を起こしたまま「緊急状態」を維持し続ける——それがRSDのメカニズムです。骨が折れているわけでも、筋肉が損傷しているわけでもないのに、焼けるような激痛が続くのはそのためです。「気のせいでは?」と言われてしまうこともありますが、決してそうではありません。
典型的な症状として、まず灼熱感や電気が走るような鋭い痛みがあります。痛みのある部位が腫れたり、皮膚が赤くなったり青白くなったりと色が変わることも特徴的です。また、発汗の異常(汗が多すぎる・少なすぎる)や、体毛・爪の変化、筋肉の萎縮なども見られます。さらに進むと関節が固まる「拘縮」という状態になり、手足の動きが著しく制限されることもあります。
軽く触れるだけで激痛が走る「アロディニア」と呼ばれる状態が現れることも多く、日常生活に大きな支障をきたします。衣服が肌に触れるだけでも耐えがたい痛みになることがあります。あなたの周りにそのような方がいたら、まず「痛みは本物だ」ということを理解してあげてください。
RSDは交通事故後の外傷をきっかけに発症するケースが多いですが、手術後や、特に明確な原因がなくても発症することがあります。年齢・性別に関わらず発症しますが、30〜50代の女性にやや多い傾向があると言われています。「大したことない怪我だと思っていたのに」という方が突然発症することもあり、誰にでも起こりうる状態です。
RSDの診断・治療が難しい大きな理由は、MRIや血液検査などの一般的な検査では「異常なし」と判定されてしまうことが多い点にあります。神経ブロック注射、薬物療法、リハビリテーションなど、様々な治療が試みられますが、すべての方に効果があるわけではありません。
症状が改善されないまま月日が経つにつれ、痛みへの恐怖から体を動かさなくなり、それがさらに状態を悪化させるという悪循環に陥りやすいです。また、長期間の強い痛みは精神的なストレスにもなり、自律神経のさらなる乱れを引き起こすこともわかっています。痛みが痛みを呼ぶ、という状態です。
東洋医学の視点から見ると、RSDは「交感神経の過緊張」という状態と非常に重なります。本来なら外傷が治れば元に戻るはずの緊張状態が、何らかの理由で解除されず持続してしまう。これは、身体が受けたショックをこころが処理しきれていない、という側面もあります。施術を通じて自律神経のバランスを取り戻すことが、慢性疼痛の改善において非常に重要なのです。
当院では、RSDをはじめとする慢性疼痛に対して、気診(筋反射テスト)と脈診を用いた独自の東洋医学的検査を行っています。どの経絡に乱れがあるか、自律神経のどの部分が過緊張しているかを丁寧に調べたうえで、あなただけの施術計画を立てます。
鍼灸の施術では、ツボへの優しい刺激によって気血の巡りを整え、交感神経の過緊張を緩和していきます。子どもでも受けられるほど優しい施術ですので、「鍼が怖い」という方もご安心ください。痛みの根本にある神経系の乱れに直接アプローチできるのが、鍼灸の大きな強みです。
初回は問診・検査に多くの時間をかけます。唾液アミラーゼを用いたストレス検査で自律神経の状態を数値化し、気診によって経絡の乱れを把握します。その結果を30年分の臨床データと照合し、施術計画書をお渡しします。2回目以降は計画に沿って、着実に改善を目指していきます。
多くの患者さんが「施術後に体がじんわり温かくなる」「眠れるようになった」「痛みが少し和らいだ」という変化を最初に感じてくださいます。慢性疼痛の改善には時間がかかることもありますが、一緒に根気強く取り組んでいきます。
交通事故がきっかけでRSDを発症した場合、後遺障害等級の認定(7級〜12級)を受けられる可能性があります。また、日常生活に著しい支障がある場合は、障害基礎年金・障害厚生年金の申請対象となるケースもあります。ただしRSDは難病指定の対象ではなく、認定には適切な医療機関での診断書が重要です。弁護士や社会保険労務士との連携を検討することもひとつの選択肢です。
当院の施術は医療行為ではありませんが、患者さんの体の状態を改善し、日常生活の質を向上させるためのサポートをしています。「他院では改善しなかった」という方のご相談も、ぜひ遠慮なくお声がけください。
「なぜ自分だけがこんなに痛いのか」「もう治らないのではないか」——そんなふうに思って、ひとりで苦しんでいませんか?RSDは確かに複雑な状態ですが、諦める必要はありません。こころと身体を同時に診る東洋医学の視点で、根本から改善を目指すことが大切です。
私・泉賢秀が30年間で17万人以上の施術を通じて感じてきたのは、「人の身体には必ず自然治癒力が備わっている」ということです。どんなに長く痛みが続いていても、その力を引き出すことができれば、変化は必ず起きます。あなたの体が変わる可能性を、どうか信じてください。痛みでお困りのことがあれば、いつでも気軽にご相談ください。一緒に考えましょう。