
院長:泉お気軽にご相談ください!


お子さんの成長が気になって、ふとスマホを手に取ってこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。「もうすぐ6か月なのに、うちの子はまだ寝返りをしない…」そんな不安を抱えているあなたに、今日は東洋医学の視点も交えながら、できるだけわかりやすくお伝えしていきたいと思います


寝返りができないことを「個人差だから」と見過ごしてしまう方もいれば、逆に必要以上に心配して眠れない夜を過ごしているお母さんもいらっしゃいます。東洋医学の視点では、赤ちゃんの運動発達は「気の巡り」や「腎のエネルギー」と深く関わっていて、身体全体のバランスを整えることが発達を後押しすることにつながります。
赤ちゃんの運動発達には個人差がありますが、一般的に生後5〜6か月頃を目安に寝返りを始めるお子さんが多いです。ただし、早い子では生後3か月で始める子もいれば、8か月を過ぎてからやっとという子もいます。大切なのは「何か月になったらできないとおかしい」と焦るのではなく、お子さんの全体的な発達の様子を丁寧に見ていくことです。
では、いつ頃を目安に専門家に相談すればよいのでしょうか。
一般的には、生後7〜8か月を過ぎても首がすわっていない、または全く体を動かそうとしないような様子がある場合は、小児科や専門機関への相談をおすすめしています。ただし、それより前でも「なんとなく気になる」と感じたなら、その直感を大切にしてほしいのです。親御さんの感覚は、実はとても正確なことが多いものです。
発達の教科書的な月齢はあくまで平均値であり、すべての赤ちゃんに当てはまるわけではありません。体重が重めの赤ちゃんや、もともとおっとりした気質の子、うつ伏せが苦手な子など、それぞれの個性が発達のペースに影響します。
大切なのは「何か月でできるか」ではなく、「今この子の身体と心がどんな状態にあるか」を丁寧に観ることです。
「まだ寝返りができていない」という状況には、いくつかの異なる理由が考えられます。原因を知ることは、対処法を考える上で非常に大切なことです。ひとつひとつ見ていきましょう。
寝返りをするためには、首を持ち上げる力、背中の筋肉、脚を蹴り出す力など、全身の筋肉が協力して動く必要があります。これらがまだ十分に育っていない場合、寝返りは難しくなります。特にうつ伏せの練習をあまりしていない赤ちゃんは、背中の筋力がつきにくい傾向があります。
うつ伏せの姿勢が不快に感じる赤ちゃんは一定数います。顔が床についてしまう感覚が怖かったり、頭を持ち上げるのがまだつらかったりすることが原因です。こういった場合、無理に練習させるとかえって泣いてしまい、逆効果になることもあります。
ふっくらとした赤ちゃんや体重が平均より重めの子は、物理的に体を回転させるのに少し時間がかかることがあります。これは発達の遅れではなく、単純に体のバランスの問題です。
いつも同じ場所で仰向けにされていると、体を動かすきっかけが生まれにくくなります。興味を引くおもちゃや声かけが、寝返りの「やってみよう」というきっかけになることが多いです。
東洋医学では、赤ちゃんの運動発達は「腎のエネルギー(腎精)」と深く関わっていると考えます。腎精は生命の根本エネルギーであり、成長・発育・骨の発達に影響します。また、「気の巡り」が滞っていると全身の動きが鈍くなることがあります。お母さん自身が妊娠中にストレスや冷えを抱えていた場合、その影響がお子さんの気の巡りに影響していることもあります。
医師や専門家に相談するほどではないけれど、何か自分にできることをしたいと感じているお父さん・お母さんに向けて、日常の中でできる関わり方をお伝えします。焦らず、遊びの延長で取り組んでみてください。
毎日の生活の中に、短時間でもうつ伏せの時間を作ることが大切です。はじめは1〜2分でも構いません。赤ちゃんが機嫌のよいときに、柔らかいマットやタオルの上でうつ伏せにしてあげましょう。顔の正面におもちゃを置いたり、お母さんが顔を見せて声をかけてあげると、頭を持ち上げようとします。これが背中と首の筋力を育てる大切な練習になります。
仰向けに寝ている赤ちゃんの横に、好きなおもちゃや鈴などを置いてみてください。音の出るもの、カラフルなものが特に効果的です。赤ちゃんが興味を示して体をよじらせようとする動きが、自然と寝返りの練習につながります。
赤ちゃんを仰向けに寝かせた状態で、片方の脚を持って反対側に軽くやさしく倒すようにします。この動きを繰り返すことで、体の回転のきっかけを学ぶことができます。ただし、強引に動かさないことが大前提です。赤ちゃんが嫌がる様子を見せたら、すぐに中断しましょう。
縦抱きや横抱きの姿勢を変えながら、いろいろな方向からの刺激を与えることも、全身の感覚と筋力の発達に役立ちます。同じ姿勢で長時間いるより、体を動かす機会を増やすことが大切です。
実は「寝返りをしない」という悩みは、赤ちゃんだけのことではありません。大人でも「朝起きると体が重い」「寝た気がしない」という方の中に、睡眠中の寝返りが極端に少ない方がいらっしゃいます。
寝返りには、血行を促進する、体圧を分散する、深部体温を調整するといった大切な役割があります。これが不足すると、肩こりや腰痛、疲労感の蓄積につながることがあります。東洋医学では、こうした状態を「気血の滞り」として捉え、全身の巡りを整えることで改善を図っていきます。
大人が寝返りをしにくくなる背景にはいくつかの理由が考えられます。
特に自律神経の乱れは睡眠の質に大きく影響します。交感神経が過度に優位になっていると、体が緊張したまま眠ることになり、自然な寝返りが起こりにくくなります。
寝返りができないという状態、それが赤ちゃんであっても大人であっても、東洋医学では「気血の流れが整っていない」というサインのひとつとして受け取ります。
当院ではまず、唾液によるストレス検査と気診(筋反射テスト)を用いて、身体とこころの状態を丁寧に確認します。その上で、気診で見つけた最も反応の強いツボ一か所に、髪の毛ほどの細い鍼でそっとアプローチします。痛みはほとんどなく、施術後に「体がじんわり温まってきた」「なんだか楽になった」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
「赤ちゃんに鍼は怖い」と思われる方もいるかもしれません。でも、当院の施術はお子さんでも安心して受けていただける、身体への負担が極めて少ない優しい施術です。実際に、発達の遅れが気になるお子さんをお連れになる保護者の方も来院されています。
また、育児疲れで体がボロボロになっているお母さん自身のケアも、当院では大切にしています。お母さんの気血が整うと、お子さんへの関わり方にも自然と余裕が生まれてくるものです。
以下のような様子が見られる場合は、小児科への受診とあわせて当院へのご相談もご検討ください。
こうした状態は単なる個人差であることもありますが、何らかのサポートが有効な場合もあります。「大げさかな」と思わずに、まずは相談してみてください。
赤ちゃんが寝返りをしない原因は、筋力の問題だけではありません。東洋医学では、生命エネルギーである「気」の流れが全身の発達と深くつながっていると考えます。また、大人の寝返りの問題も、睡眠の質や自律神経のバランスに直結しています。
表面的な症状だけを追うのではなく、身体とこころを根っこから整えていくこと。それが、約30年間で17万人以上に向き合ってきた私・泉賢秀の変わらない信念です。
「うちの子のことが心配」「自分の眠りが浅くて困っている」「どこに相談すればいいか分からない」そんな方こそ、一人で抱え込まないでほしいのです。どんな小さなことでも、遠慮なく声をかけてください。あなたのことを、あなたの家族のことを、一緒に考えていきたいと思っています。