【変形性膝関節症】膝が軽くなった！変形性膝関節症でも前向きに歩けるように

膝の痛みで変形性膝関節症と診断され来院された女性（60代/主婦）の改善事例をご紹介します。

主訴（来院時の症状）

数年前から右膝に違和感を覚えるようになり、徐々に階段の上り下りや椅子から立ち上がる際に強い痛みを感じるようになった。整形外科では変形性膝関節症と診断され、安静と保存療法をすすめられたが、日常の動作で膝に負担がかかるたびに「ギクッ」と痛みが走るため、不安を抱えながら生活していた。

膝の痛みをかばって動くクセがついてからは、足腰全体が重く感じるようになり、立ち仕事や買い物などの外出も億劫になっていた。特に朝起きた直後や天気が悪い日などは症状が悪化し、精神的にも落ち込みやすくなっていた。

来院に至るまでの経緯

整形外科ではヒアルロン酸の注射や湿布、痛み止めの処方が主な対応だったが、改善は一時的で根本的に変わった実感はなかった。リハビリや軽い運動も勧められたが、痛みが強い日は運動が難しく、継続できずに中断してしまうことも多かった。

また、服薬に頼り続けることにも不安を感じていた。そんな中、体調全体を整えることで痛みが改善されるという鍼灸の話を聞き、知人の紹介で当院のことを知る。ホームページを見て、東洋医学やストレス検査を用いた診察法に興味を持ち、「一度きちんと全体を診てもらいたい」と思い来院に至った。

検査と所見

初回検査結果は以下の通り

唾液アミラーゼストレス検査値：132（ストレス高め）
脈診：肝経と腎経の脈が細く、全体的に弱い印象
東洋医学的検査所見：胸鎖乳突筋検査法（気診）
- 易経的治療段階：四象
- シュタイナー人智学的治療対象領域：メンタル体
- 治療方式：経絡、経筋、無分流、太極治療を同時に行う
- 難経69難前半型「虚するものはその母を補う」
- 肝経補法
- 適応経穴と方法：曲泉に鍼、置鍼
顔色・皮膚の観察：顔色はくすみが強く、目の下にクマがあり、皮膚はやや乾燥気味
冷え・熱感の確認：足の冷えが強く、一部にのぼせのようなほてり感がみられる

施術内容と経過

施術の中心は、「肝経の補法」として曲泉への鍼と置鍼を行いました。加えて、全体的な気血の巡りを調整するために経絡・経筋をベースとした全身施術も同時に実施しました。

経絡、経筋、無分流、太極治療を同時治療　治療適応経穴　曲泉　右曲泉→左曲泉　置鍼時間5分

その後巡りを安定させるために休息10分

※経絡、経筋、無分流、太極治療を同時に行う治療法とは？

診断された経穴１穴（両側）に治療することにより、順次進行しながら治療される効率的な方法です。（例えば、経絡肝経補法→腎経→胃経→経筋胆経→膀胱経→・・・→三焦経→足三里など気診的に反応をみれば36の経穴に治療している

STEP

心身リセット・症状改善期
（1回目～12回目・週2回ペース）

初回から5回目までは、施術後に「膝が少し軽くなった」との実感あり。膝の痛みは天候や体調に左右されやすい状態が続いたが、10回目頃から「立ち上がる動作が少し楽になった」と明らかな変化を感じ始める。足腰の重だるさも減少。目の前が明るく感じるという感覚も。

STEP

体質改善・健康定着期
（13回目～30回目・週1回ペース）

膝の痛みの再発頻度が減少し、膝以外の不調（冷え、倦怠感、気分の落ち込み）も大幅に改善。20回目頃には「階段の上り下りが怖くなくなった」との声も。風邪をひきそうな体調不良時にもその都度施術を調整することで、悪化を防ぐことができた。

STEP

心身メンテナンス・予防ケア期
（30回目以降・月2回）

現在はメンテナンスとして月に2回程度通院中。膝の状態は安定しており、日常生活に大きな支障はない。精神的な落ち着きも保てており、「寿楽堂に来ることが生活の一部」と感じられている。

以下ご本人のメッセージ

寿楽堂の施術を受けて帰るときはいつも、目の前が明るく感じます。また、膝の痛みも楽になり、足腰が軽く感じます。「何より心が安らぐのです！！！」

私は寿楽堂に通うことが生活の一部になったような感じです。はじめは膝の痛みでお世話になったのですが、今では何でもその時の状態に応じて治療してもらっています。

ちょっと風邪気味かと思うと、風邪の治療をしてもらい、すぐに治ります。その時の症状に応じて何でも治療して下さいます。私は、これからも通院したいと思っております。（院内でのおしゃべりも楽しみのひとつです）ありがとうございます。

I.Sさん(女性)

院長からのコメント

変形性膝関節症の痛みは、単に関節だけの問題ではありません。ストレスや自律神経、冷えや血流の悪さなど、さまざまな要素が関わっています。当院では、痛みの軽減だけでなく、心も軽くなるような施術を心がけています。今後も季節の変化や体調に合わせた調整を続けながら、安心して日常生活を送れるお手伝いをしていきたいと思います。