便秘

便秘の症例報告

便秘とは

便秘とは、本来体外に排出すべき便を十分な量かつ快適に排出できない状態のことです。単に排便の回数が少ないだけでなく、便が硬くなって排出しにくい、強くいきまないと出ない、排便後もすっきりしない残便感があるなど、不快な自覚症状を伴う状態を指します。

一般的には3日以上排便がない場合や週に3回以下の排便しかない場合に便秘が疑われますが、毎日排便があっても残便感や不快感があれば便秘と考えられます。

厚生労働省の2022年国民生活基礎調査によると、便秘の有訴者率は人口1,000人あたり35.9人となっており、特に女性は71.2人と男性の27.5人に比べて約2.6倍高い数値を示しています。年齢別では20代前半と40代後半に二峰性の分布がみられ、若年層と更年期世代に多いことがわかります。

また、同調査では便秘で通院している人も多く、不規則と答えた女性の43.9%が医療機関を受診した経験があるとしています。

便秘を放置すると、まず腸内に便が長時間滞留することで水分が過剰に吸収され、便はますます硬くなって排出が困難になります。この状態が続くと、腹痛や腹部膨満感、吐き気、食欲不振などの症状が現れ、日常生活に支障をきたすようになります。

さらに長期間放置すると、腸内環境の悪化により免疫機能が低下し、様々な感染症にかかりやすくなるだけでなく、大腸がんのリスクも高まる可能性があります。

便秘の原因

開院以来、当院には便秘でお困りの方が多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、便秘の原因はひとつではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っているということです。

次のようなものが便秘の原因として挙げられます。

便秘はこれらの複数の原因が複雑に絡み合って起こる症状です。

当院にも便秘でお困りの方が数多く来院されますが、検査をしても身体に明確な異常が見つからないことも少なくありません。だからこそ、根本改善を目指すには、こころと身体の両面から丁寧に状態を見極める検査が重要です。

病院やほかの治療院で改善しなかったとしても諦める必要はありません。

便秘でお悩みなら、充実した検査と豊富な施術実績を誇る当院にお任せください。

医療機関とはここが違います

便秘の場合、医療機関では以下の治療法が一般的です。

下剤による治療

刺激性下剤は長期使用により依存性と耐性が生じ、効果が弱まり用量を増やさざるを得なくなる悪循環に陥りやすくなります。また、腸の自然な動きが低下し、腹痛や下痢などの副作用が生じることもあります。

浣腸や摘便

繰り返し行うことで腸の自然な排便機能がさらに低下するリスクがあります。また、浣腸液による腸粘膜の刺激や、摘便による肛門部の損傷、痛みなどの問題が生じることもあります。

さらに、大腸の動きが悪い状態で浣腸を行うと、まれに血圧変動や直腸不快感、肛門部違和などの副作用が出ることがあります。

漢方薬

大黄などを含む漢方薬を長期服用すると、自身の腸運動機能を弱めてしまうだけでなく、依存性も生まれる可能性があります。また、大腸の粘膜に色素が沈着して黒ずんでしまうことがあり、刺激性下剤と同様の問題が生じることがあります。

便秘治療薬

新しいタイプの便秘薬も長期使用における安全性データがまだ十分ではなく、保険適用の問題や費用面での負担が大きくなる場合があります。また、従来の下剤に比べて副作用は少ないものの、個人によっては効果が実感できないケースもあり、複数の薬剤を試す必要が生じることもあります。

便秘を改善するために

便秘を改善するためには、まず症状の原因を詳しく分析することが重要です。単なる身体的ストレスの問題だけでなく、様々な要因が大きく関与している場合もあります。

便秘を改善するためには、まずは原因究明が何より重要です。原因を取り違えたまま治療を進めても改善など見込めません。

当院では、便秘の原因を 内因性ストレス・外因性ストレス・その他のストレス の観点から多角的に分析します。

内因性ストレス（喜・怒・憂・思・悲・恐・驚といった感情の影響）、外因性ストレス（気候や環境要因）、さらには暴飲暴食や過労などの生活習慣も考慮し、根本的な改善を目指します。

過去の改善事例と照らし合わせながら、一人ひとりに最適な施術プランをご提案し、最短での回復をサポートします。

当院の特徴

当院では国家資格を持つ鍼灸師が施術を担当し、専門的な知識と技術で患者様の症状に向き合います。施術は 優しいツボ治療を中心に行い、身体への負担を最小限に抑えながら、自然な回復を促します。

また、無理に強い刺激を与えずに効果を引き出す施術を大切にしており、鍼が初めての方や刺激が苦手な方にも安心して受けていただけます。

便秘の根本原因を見極め、適切な施術を行うことで、身体のバランスを整え、不調の改善を目指します。

当院で便秘が改善する理由

30年で17万人以上の施術実績が、その効果を裏付けています。

便秘の多くは、身体的ストレスだけでなく、精神的・社会的・化学的など、さまざまなストレスが関係しています。

当院では、寿楽堂独自の気診を用いた鍼灸整体施術により、こころと身体の両面を施術し、症状の根本改善を目指します。

便秘のQ＆A

便秘は自然に治りますか？

便秘は原因によって自然に改善する場合もありますが、多くは適切な対処が必要です。特に長期間続く慢性便秘は、単なる一時的な不調ではなく、体からのSOSサインと捉えるべきでしょう。

便秘の人がやってはいけないことは？

便秘の方が避けるべきことは、まず便意を我慢することです。便意を感じたら速やかにトイレに行く習慣をつけましょう。また、過度の刺激性下剤の使用も控えるべきです。一時的に効果があっても腸の自然な働きを弱めてしまいます。さらに、水分不足や食物繊維の過剰摂取（水分とのバランスが悪い場合）、極端な食事制限も便秘を悪化させます。

何日排便がないと便秘と言えますか？

便秘の定義は個人差があり、単純に日数だけで判断するものではありません。一般的には3日以上排便がない場合や週に3回以下の排便しかない場合に便秘が疑われますが、毎日排便があっても残便感や不快感があれば便秘と考えられます。

便秘と下痢を繰り返すのはなぜですか？

便秘と下痢を繰り返す状態は、過敏性腸症候群の可能性があります。これは腸の運動や感覚が過敏になり、ストレスや食事の影響を受けやすくなっている状態です。東洋医学では「肝気鬱結」や「脾胃虚弱」といった状態と捉え、気の流れを整え、消化器系の機能を高める施術を行います。

食物繊維を摂っても便秘が改善しないのはなぜ？

食物繊維の摂取だけで便秘が改善しない理由はいくつかあります。まず、水分摂取が不足していると、食物繊維が水分を吸収して膨らむことができず、かえって便を硬くしてしまうことがあります。また、腸の蠕動運動が弱い場合や自律神経の乱れがある場合は、食物繊維の効果が十分に発揮されません。

便秘が改善せずに悩んでいた皆さまも、当院で鍼灸気功整体の施術を受けて、このような変化がありました。

当院では、便秘の方に対し、全身のバランスを整える施術を行い、日常生活の質の向上をサポートしています。鍼灸整体の施術により、身体の巡りを整え、自然な回復を促すことで、痛みの軽減を目指します。

便秘でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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