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左肋骨の下が痛い原因とは?東洋医学で解説

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左わき腹のあたり、肋骨の下のあたりがなんとなく気になっている…そんな経験はありませんか。ズキズキするような鋭い痛みのこともあれば、なんとなく重だるい違和感のこともあります。今日はそんな、左肋骨の下の痛みについて、東洋医学の視点を交えながらお話ししていきますね。

この痛みは「たいしたことない」と放っておきがちですが、実は身体からの大切なサインであることも少なくありません。どんな原因が考えられるのか、どう対処すればいいのか、ぜひ最後まで読んでみてください。

院長:泉

私はこれまで約30年、17万人以上の方の身体と向き合ってきましたが、左の肋骨まわりの痛みを訴えてご来院される方は本当に多いです。内臓の問題だけでなく、ストレスや姿勢の乱れ、気の滞りが原因になっていることも多く、東洋医学の視点からしっかり原因を探ることがとても大切だと感じています。

目次

左肋骨の下には何がある?まず構造を知っておきましょう

左肋骨の下のエリアは、実は複数の臓器が密集している場所です。このエリアの痛みがどこから来ているのかを判断するためにも、まず「何が入っているか」を知っておくことが大切です。

左の肋骨の下には、胃・脾臓・膵臓の一部・横行結腸・左の腎臓(やや奥)などが位置しています。これらのどこかに不調が起きると、左肋骨の下あたりに痛みや張り感として現れることがあります。また、横隔膜や肋間神経なども関係していることがあり、内臓だけの問題ではないケースも多くあります。

「なんとなく重い」「息を吸うと引っかかる感じがする」といった訴えは、臓器そのものというよりも、筋肉や神経、あるいは気の流れの乱れが関わっていることもよくあります。

考えられる原因を知ることで、不安が和らぎます

左肋骨の下が痛むとき、どんな原因が考えられるのでしょうか。原因を大きく分類しながら、丁寧に見ていきましょう。ここを読むことで、「自分の痛みはどこからきているのか」をある程度整理できるはずです。

消化器系の不調が原因のケース

最もよくある原因のひとつが、胃や腸など消化器系の不調です。胃炎・胃潰瘍・過敏性腸症候群・胃食道逆流症(逆流性食道炎)などがある場合、左上腹部から肋骨の下あたりにかけてジクジクとした痛みが出ることがあります。食後に痛みが強くなる、空腹時に痛む、といった特徴があれば消化器系のサインかもしれません。

ストレスが多い方・不規則な生活の方・刺激物を好む方は特に注意が必要です。東洋医学では、胃は「思いすぎ(憂慮)」で傷つく臓器とも言われており、精神的なストレスとの関係がとても深いのです。

脾臓・膵臓に関わる痛み

脾臓は左肋骨のすぐ内側に位置している臓器です。通常は意識されることの少ない臓器ですが、脾腫(脾臓が腫れた状態)や、脾臓梗塞などが起きると、左肋骨の下に圧迫感や鈍い痛みを感じることがあります。また、膵臓の炎症(膵炎)は左上腹部から背中にかけて広がるような痛みが特徴で、食後に悪化することが多いです。

これらの症状は自己判断が難しく、強い腹痛・発熱・吐き気を伴う場合はすぐに医療機関を受診してください。東洋医学的なアプローチは、こうした急性期を過ぎた後の体質改善やサポートに力を発揮します。

肋間神経痛・筋肉のこわばりが原因のケース

意外と多いのが、肋間神経痛や筋肉の問題による痛みです。肋間神経は肋骨に沿って走っている神経で、ここが刺激を受けると「ズキッ」とした鋭い痛みや、触ると痛い感覚、呼吸のたびに痛む、という症状が出ることがあります。特に姿勢が悪い方、デスクワークが長時間続く方に多く見られます。

また、肋軟骨炎という、肋骨と軟骨のつなぎ目に炎症が起きる状態も、このエリアに痛みを引き起こすことがあります。重いものを持ったあと、急に身体をひねったあと、などに起きやすく、押すと特定の部位が痛むのが特徴です。

婦人科系の不調との関係(女性の方へ)

女性の場合、月経周期に連動して左肋骨下に違和感や痛みが出ることがあります。子宮内膜症・卵巣の嚢胞・卵巣周囲の炎症などが骨盤内から横隔膜方向へと痛みを放散させることがあり、これを「横隔膜子宮内膜症」と呼ぶこともあります。毎月生理前後に決まってお腹や肋骨まわりが痛むという方は、婦人科への相談も合わせて考えてみてください。

東洋医学では、女性の身体は「血(けつ)」の巡りと深く関わっており、月経トラブルのある方はこの「血の滞り(瘀血)」が全身に様々な症状を引き起こすことがあります。左肋骨下の痛みも、その一つの現れかもしれません。

今すぐ病院に行くべきサインとは?

「ちょっと気になるな」という段階と、「急いで受診が必要」な段階は、しっかり区別しておくことが大切です。日頃から身体のサインを見逃さないためにも、次のような症状がある場合は、迷わず医療機関を受診してください。

  • 急激に強くなる腹痛、または今まで経験したことのない強さの痛み
  • 38度以上の発熱を伴う
  • 吐き気・嘔吐・下痢が続いている
  • 皮膚や白目が黄色くなってきた(黄疸)
  • 食欲が急に落ちて、体重が減ってきた
  • 黒色のタール状の便が出た
  • 痛みが背中やお腹全体に広がっている

これらに当てはまるものがひとつでもある場合は、自己判断せずに内科や消化器内科を受診することを強くおすすめします。東洋医学は身体を整えるうえで大きな力を発揮しますが、緊急性のある症状には西洋医学との連携が欠かせません。

何科を受診するか迷ったときの目安

「病院に行こう」と決めたものの、何科に行けばいいか迷ってしまう方も多いですよね。受診する科の目安をお伝えします。

症状の特徴受診の目安
食後に痛む・胃もたれ・吐き気がある内科・消化器内科
発熱・黄疸・強い腹痛がある内科・救急外来
月経周期に連動している(女性)婦人科・産婦人科
押すと特定部位が痛い・身体を動かすと痛む整形外科・鍼灸整体院
ズキッとした神経痛・呼吸で変化する整形外科・神経内科
内臓系の異常はなく、慢性的な疲れやストレスを感じる鍼灸整体院・東洋医学

病院で検査をして「異常なし」と言われたのに痛みや違和感が続く、というケースはよくあります。そういった場合こそ、東洋医学的なアプローチが有効なことが多いのです。

東洋医学からみた左肋骨下の痛みの本質

西洋医学では臓器ごとに原因を探りますが、東洋医学では身体全体の「気・血・水」の流れや、五臓(肝・心・脾・肺・腎)のバランスという観点から痛みを捉えます。左肋骨下の痛みにも、東洋医学ならではの視点があります。

「肝」の気の滞りが引き起こす痛み

東洋医学では、左の肋骨あたりは「肝経(かんけい)」というエネルギーの流れ道が通っている場所とされています。肝のはたらきが乱れると、気の流れが滞り、肋骨下の張り感・痛み・不快感につながりやすくなります。ストレスが多い、イライラしやすい、目が疲れやすい、爪が割れやすい、といった方は肝の不調が背景にある可能性があります。

現代社会でストレスを抱える多くの方が、この「肝気鬱結(かんきうっけつ)」という状態に陥りやすいと言われています。精神的な緊張が身体の緊張に直結し、気血の巡りを妨げ、左肋骨のあたりに慢性的な張りや痛みとして現れるのです。

「脾」の弱りが影響するケース

消化吸収をつかさどる「脾(ひ)」が弱ると、胃腸の機能が低下し、お腹全体に重さや不快感が出やすくなります。これが左肋骨下の鈍い痛みや膨満感として感じられることもあります。食べすぎや冷たいものの摂りすぎ、思い悩みすぎ(過思)なども脾を傷つける原因になります。

「なんとなく食欲がない」「お腹が張っている感じがする」「だるい」といった症状を左肋骨の痛みと同時に感じているなら、脾への働きかけが必要かもしれません。

寿楽堂での施術アプローチ

当院では、初回のカウンセリングと気診(筋反射テスト)、唾液によるストレス検査を通じて、痛みの根本にある「気・血・神経」の乱れを丁寧に読み解いていきます。左肋骨の下の痛みひとつとっても、どの臓器・どの経絡・どの感情的なストレスが関わっているかを個別に確認しながら施術を組み立てていきます。

鍼は髪の毛ほどの細さのものを使用し、気診で見つけた最も反応のあるツボ一か所に丁寧にアプローチします。「鍼は怖い」とおっしゃる方も多いのですが、お子様からご高齢の方まで、「思っていたより全然痛くなかった」とおっしゃっていただけることがほとんどです。

「病院で検査をしたら異常なしと言われた」「どこに行っても改善しない」「薬を飲み続けることに疑問を感じている」、そういった方にこそ、東洋医学という視点から身体を見直していただきたいと思っています。身体はかならず良くなる力を持っています。その力を引き出すお手伝いをするのが、私たちの役割です。

自宅でできるセルフケアのヒント

病院や治療院に行くほどではないけれど、日頃から気をつけたいという方のために、日常生活でできるセルフケアもお伝えしておきましょう。

深呼吸と姿勢の見直し

肋間神経痛や筋肉の緊張が原因の場合、猫背や前かがみの姿勢が症状を悪化させることがあります。意識的に胸を開く姿勢をとり、深くゆっくりとした呼吸(腹式呼吸)を習慣にすることで、肋骨周囲の緊張が和らぎやすくなります。一日数回、気づいたときに深呼吸を取り入れてみてください。

温めることの大切さ

冷えは気血の巡りを滞らせ、痛みを悪化させる大きな要因です。お腹や腰まわりを冷やさないように心がけ、入浴はシャワーだけでなくしっかりと湯船に浸かるようにしましょう。特に生理痛やホルモン系のトラブルがある女性の方は、身体を温めることが根本的な体質改善への第一歩になります。

ストレスを溜め込まない工夫

東洋医学では「ストレス(情志の乱れ)」が万病の根とも言われています。感情を我慢しすぎない、適度に身体を動かす、好きなことに時間をあてる、といった日常の工夫が、肝の気の流れを整えるうえでとても有効です。忙しい現代社会に生きる私たちこそ、意識的に「緩める時間」を作ることが大切なのかもしれません。

まとめ

左肋骨の下の痛みは、内臓の問題・神経・筋肉・ホルモン・そしてストレスまで、実に様々な原因が絡み合っています。「たいしたことない」と放置するのではなく、身体が何かを訴えているというメッセージとして受け取ってほしいと思います。

私が30年間、17万人以上の方々の身体と向き合ってきて強く感じるのは、「痛みには必ず意味がある」ということです。その意味を一緒に読み解き、根本から整えていくことが、私たちのアプローチです。

病院に行っても「異常なし」で終わってしまった方、薬に頼り続けることへの不安がある方、ぜひ一度、東洋医学の視点で身体を診させてください。一人で悩まないでいいのです。いつでも気軽にご相談ください。あなたの身体とこころの健康を、全力で応援します。


院長:泉

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